《人を信じなくなったこと(笑)。でも、60代になった今、またこれから人を信じられるときがやってくるかも》
雑誌『VOGUE JAPAN』11月号に登場した中森明菜は、幼少期からの心境の変化について聞かれて、そう答えた。同時期に『GQ JAPAN』のウェブサイトにも登場し、同様のコメントを残している。
11月28日からは、東京・神戸・福岡の3都市で『中森明菜 ザ・ステージ・プラネタリウム』が上映予定。明菜本人の出演はないが、かつて出演したNHK音楽番組でのパフォーマンス映像をプラネタリウムドーム用に再構築して楽しむ有料イベントだ。3000円の事前チケットの売れ行きについて、広報を担当する会社に聞いてみると、
「上映日程の近い順に、徐々に満席が増えております。11月の上映回は、残席数のほうが少なくなっております」
と、イベントは好発進のよう。12月にはディナーショーを開催する。
「東京で3日間、大阪で2日間、昼夜計8公演が予定されています。最前列が確約されているチケットは9万5000円と高額ですが、うち2公演は完売しています」(スポーツ紙記者)
一方、2014年の出演が最後となっている『NHK紅白歌合戦』には、毎年“今年こそ出演するのでは”といわれており、それが実現すれば“完全復活”といって間違いない。しかし、『VOGUE』と『GQ』のインタビューでは、歌うことに、後ろ向きなコメントが目立つ。
「ファンに喜んでもらうのはうれしい。でも、歌うことが嫌いだというのです。というのも、極度のあがり症で、いまだにステージに立つときは、手のひらに“人”を3回書いてのみ込むというおまじないをしているんだとか」(芸能プロ関係者、以下同)
母親の死後に家族と断絶、人間不信に
人を信じられなくなったと語る明菜には、家族と断絶した過去がある。
「明菜さんは、6人きょうだいの三女として生まれました。家族と会わなくなったのは、母親が亡くなった1995年から。家族が明菜さんのお金を使い込んでいると疑ったことが断絶のきっかけ。この出来事によって、極度の人間不信になってしまったのです」
完全復活が目前といわれる中で、悩んでいるのが“次の一手”について。
「明菜さんは、新曲をリリースしたいと考えているようです。明菜さんのスタッフが、かつての制作ディレクターに会い、“もう一度、明菜のために新曲を作ってほしい”と懇願するも、交渉は難航。
正式には何も決まっていません。明菜さん自身は“雲の上の人”と表現する米津玄師さんに楽曲を作ってほしいとも考えているようですが」(音楽誌ライター)
同インタビューで幸せについて問われると、《誰かがハッピーであること》と答えていた明菜。ファンは明菜に自分自身のことを第一に考えてほしいと願っている─。
