11月1日に開始したダウンタウンによる配信サービス『DOWNTOWN+』(ダウンタウンプラス)の会員数が、早くも50万人を突破したと一部で報じられた。サービス開始当日、松本人志は生配信中に「勝ったりましたわ!」と叫んでいたものの、オフィシャルからの正式な会員数に付いての告知や発表は行われていない。
そこで改めて当初の目標や現状の会員数について取材を進めると、確かに『ダウンタウンプラス』は大方の予想を覆す結果を出していることが判明した。
『DOWNTOWN+』の実態
サービス開始の告知が行われたのは、今年8月。その時点ではまだ『ダウンタウンチャンネル(仮称)』と呼ばれ、「サブスクリプションに対応した独自の配信プラットフォームを新たに構築」するとだけ発表されていた。
「この時点では月額費やコンテンツ内容についても不鮮明な部分が大きく、また松本さんが『週刊文春』との裁判終結後に目立ったアクションを行っていなかったこともあってか、批判的な声も多く見られました。
その後、10月には『ダウンタウンプラス』の正式名称も発表されましたが、やはり“失敗に終わるだろう”という意見が根強かった。月額1,100円という金額にも“高い”や“強気の値段設定”といった皮肉の声も上がっていました」(スポーツ紙記者)
松本からは報じられたトラブルの顛末は明かされず、また記者会見が開かれなかったことなどにも批判の声が出ている状態のまま、ついに『ダウンタウンプラス』はサービス開始。当日には松本がひとり生配信に臨んだ。
「実はこの時点で事前登録者数は20万人を超えていたんです。サービス開始前の目標会員数10万人とされていて、そこからダブルゲーム差以上のロケットスタートを切ったことになるため、松本さんが“勝った!”と叫ぶのも自然なこと。
また、その後はAmazon『プライムビデオ』や『U-NEXT』など、他の配信サービス向けに一部コンテンツを除いて300円ほど安く『ダウンタウンプラス』のコンテンツ提供が行われているものの、大半の視聴者は『ダウンタウンプラス』本体に入会しているようです」(VOD企業関係者)
“恩返し”という感覚
そして今月13日、『スポーツ報知』は会員数が50万人を超えたと報道。事前登録を“様子見”していた層や、配信や新企画の盛り上がりを見て登録へと進んだ層は、事前登録者数を上回る30万人規模だったことが分かる。
「この会員数だけでも大成功であることは明らかですが、そもそも『ダウンタウンプラス』の制作費用は、8月時点で吉本興業が“国内外の企業から出資されたコンテンツファンドの資金を活用していく”と公表しているように、現状“出資金”で賄われています。
こちらも金額は公表されていませんが、50万人の会員費、つまり5.5億円とは“ケタがひとつ違う額”と推定されており、松本さんや吉本はここまで身銭を切ることなく現状にたどり着いたことになる。それだけ『ダウンタウン』の影響力が大きいことがここで証明された形です」(VOD企業関係者)
制作関係者によると、松本自身はこの結果について、しきりに「感謝」という言葉を繰り返しているのだとか。
「配信では照れくさいのか冗談交じりに“みなさんに感謝”と話していましたが、打ち合わせやプライベートでも待っていたファンや各関係者に“ホンマに感謝やな”と話しているそうです。
活動休止中も“一日も早くお笑いがしたいです”というコメントを出していましたが、ついにそれを取り戻せたことに万感の思いなのでしょうね。未発表の企画や過去番組のアーカイブ配信もまだ数多く予定されているそうで、松本さんのテンションとしては“恩返し”に近いものがあります」
また、一部では相方・浜田雅功の出演についての発表がないことについて、不審の声も出ているが――。
「浜田さんの出演に関してはまだ未定で、本人同士の打ち合わせなどが行われていないことから一部で“不仲説”も出ているようですが、サービス開始前から現在に至るまで、ふたりの気持ちは完全に一致していますよ。
現時点では“まだ合流する状況が整っていない”という話で、決してファンが心配するような事態に陥っているわけではありません」(同関係者)
会員数の推移やダウンタウンの“合流説”について改めて吉本興業に問い合わせると、
「契約者数に関する発表は行っておりません。今後の企画についてはダウンタウンプラスや各SNSで順次告知させていただきます」
との回答だった。
約2年の活動休止を経て芸能活動を再開した松本。この順調な出だしからして、ダウンタウンとして『ダウンタウンプラス』がさらに盛り上がる日も近そうだ。
