東京駅の『DRAGONBALLSTORE』の壁画

 11月14日、東京駅八重洲口から直結のショッピング街『東京駅一番街』内にオープンした『DRAGON BALL STORE TOKYO(ドラゴンボールストアトーキョー)』。 

「漫画の原作者である鳥山明さんは2024年3月に68歳で亡くなりましたが、アニメや映画でのキャラクターとしての『ドラゴンボール』は今も世界的な人気コンテンツです。今回は“世界初の公式ショップ”として、主にアニメの『ドラゴンボール』に登場したキャラクターたちのグッズを展示して、販売しています」(ワイドショースタッフ)

 孫悟空、ブルマ、ウーロン、プーアル、ヤムチャといったお馴染みのキャラクターのグッズが所狭しと並ぶほか、ショップ入り口には悟空と神龍(シェンロン)の特大フィギュアがお出迎え。

 しかし、オープン前にネット上で公開された、公式ショップの“キービジュアル”となる描きおろしイラストに、SNSでは“残念の声”が広がっていた。

ドラゴンボールストア、運営に取材

《さすがに酷すぎるクオリティ》
《影の付け方が雑で、まるで気持ちが入っていない》
《体のバランスが悪くて、迫力を感じられない》
《作画崩壊したアニメのワンカットみたい》

 そうした指摘をされていたのは、『超サイヤ人悟空』という進化系のキャラクターが『かめはめ波』を放つ姿や、『超サイヤ人ブルー悟空』が同じく『かめはめ波』を溜めている姿など、計4点のイラスト。ストアの壁に大きく描かれているようだが、実際にストアが正式オープンして公開される前から批判的な声があがっていたのだ。

 そこで週刊女性PRIMEは、実際にストアに行って、現場の声を聞いてみた。

「SNSって、あまり見ないので知らなかったのですが、こうして足を運んでみると普通に楽しいですよ。悟空の立像も迫力があるし、壁のイラストがどうだこうだなんて、ぜーんぜん気にならなかったです」(40代男性)

「このイラストが不評なんですか? ずっとドラゴンボールのファンですけど、そんなことをいう人がいるのは初めて聞きました。こうして店に入ったらワクワクするし、これらのイラストにだって違和感なんてありません」(30代男性)

 ショップのオープン前にネットで見たイラストに違和感を持った人はいたのだろうが、実際にショップに来ている人たちからは、概ね好意的な声ばかり。話を聞いたのはオープンして数日後の平日昼間だったが、ファンや観光客で店内はごった返しており、それぞれが好きなようにイラストや立像を眺めて、嬉しそうにスマホで撮影する姿が多く見られた。

 SNSでの辛辣な声に対しては、公式ショップの運営会社はどのように捉えているのだろうか。『DRAGON BALL STORE TOKYO』を運営する東映アニメーションに取材を申し込んだが、残念ながら担当者不在のまま、記事の締め切り期日までに連絡はなかった。

 40年以上にわたり、世界中で愛され続けている『ドラゴンボール』。公式ショップを盛り上げるべく、事前にネットで公開したイラストにケチがついた格好だが、実際に行ってみれば、その迫力はハンパじゃないようだ。