左から神宮寺勇太、永瀬廉、平野紫耀、高橋海人、岸優太

 11月14日、『第76回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、旧ジャニーズ・『STARTO ENTERTAINMENT』からはKing & Prince(キンプリ)が3年ぶり6度目の出演を果たすことが明らかになった。2023年にジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて同事務所所属タレントの出場が44年ぶりに途絶えて以降、STARTO所属アーティストとしては初の紅白復帰となる。

Number_iとKing & Princeの共演

紅白出場が決まったNumber_i(左から神宮寺勇太、平野紫耀、岸優太)

 さらに注目を集めたのは、かつてキンプリのメンバーだった平野紫耀(28)、神宮寺勇太(28)、岸優太(30)の3人が結成したNumber_iも2年連続で出場することだ。2022年の5人体制での最後の紅白以来、現キンプリ2人と元キンプリ3人が同じ舞台に立つことになるがファンの心境はというと─。

「純粋にまた5人が同じステージで、同じ画面に映るのかもしれないことを喜んでいるファンも非常に多いですし、私もその1人です。2022年には、キンプリにとって5人で最後の紅白と言われていましたが、別々のグループとは言えまた同じ5人で同じ紅白に帰ってきたことは非常にエモいと感じます」(円為さん・以下同)

 というのは、長年のジャニーズファンであり事情にも詳しいフリーライターの円為さん。

 NHKと旧ジャニーズ事務所をめぐっては、2023年にジャニー喜多川氏の性加害問題以降、NHKは同社所属アーティストの新規起用を見合わせていた。番組からの降板など厳しい対応が続けられ、'23年と'24年の紅白では同社タレントの出場はゼロという異例の事態になったのはファンの間でも記憶に新しいだろう。

 昨年の紅白では、旧ジャニーズ勢を完全に排除し、K-POPグループやアニメソング枠を増やすことで穴埋めを図ったNHK。しかし、平均個人視聴率は1部・2部共に歴代最低(ビデオリサーチ調べ)を記録した。

 そこへ来ての今回のオファー。SNS上では「NHKの手のひら返し」という厳しい意見が飛び交うのも無理はない。

Snow Manの大晦日は生配信

SnowMan大晦日ライブの様子(SnowMan公式YouTubeより)

 今回の紅白では、デビューからミリオン連発のCD売上と事務所内でもトップクラスのファンクラブ会員数を誇る『Snow Man』が出場者リストに名を連ねていない。彼らは昨年同様、大晦日に独自のYouTube生配信を行うと見られておりNHKに頼らずともファンを満足させられる「自力」があることを証明している。

 実際にファンの声を聞くと、

「事務所断トツ人気でおそらく紅白のオファーを断ったと見られるSnow Manと違い、2人になってからのキンプリは5人時代ほどの勢いがないように見えます。2人のパフォーマンスを見てもらえば好きになってくれるはずと信じるファンの中には、なんだかんだで他の音楽番組より圧倒的に影響力がある紅白への出場を喜んでいる人も沢山います」

 グループとしては3年ぶり6度目の出場。紅白出場決定について髙橋海人は「いろんな経験をしてきた」と2人体制での活動や音楽性などの変化を経て「自分たちが成長した姿を見せられたら」とコメントした。

 今年の紅白で、キンプリの永瀬廉と髙橋海人の2人はどんなパフォーマンスを見せるのか。そして、Number_iとの“共演”はどのような形で実現するのか。かつて同じグループで活動していた5人の今を見守る多くの人々にとって、特別な意味を持つ舞台となりそうだ─。