11月17日、横浜市は港北区に所有している横浜国際総合競技場について、現在の呼称である『日産スタジアム』の継続を発表。
日産は「深い愛着と誇りが込められています」
現行のスポンサーである日産自動車と、2026年度以降の命名権については「5年間で6.5億円」という契約内容で最終合意に至ったことを明かした。
「2005年から続く“日産スタジアム”の名前が、今後も使われることになりました。Jリーグの『横浜F・マリノス』のホームスタジアムですが、サッカーの日本代表戦や大規模なコンサートの会場としても使用されています。国内では最大規模となる7万2327席の観客収容能力のある屋外多目的競技場として知られています。横浜市としては、地域との連携や安定した運営体制を評価してきました」(スポーツ紙記者)
だが、今回の命名権更新について報じられると、SNSではさまざまな意見が飛び交った。営業赤字とリストラを発表している日産自動車の厳しい経営状況を踏まえてか、こんな疑問の声もチラホラ……。
《日産って今そんなところにお金かけてる余裕あるの?》
《命名権更新するために従業員整理した?》
一方で、ほかスタジアムの命名権と比較して、このような指摘をするコメントもあった。
《日産の経営問題はあれど、調布市にある『味の素スタジアム』が5年で10.5億円と考えると、これはお得なのか?》
《新しくなった国立競技場の命名権が5年で100億円規模と考えると安すぎないか。日産スタジアムだって5年で20億円くらいの価値はありそう》
そこで週刊女性PRIMEは、日産自動車に命名権の更新を判断した理由について話を聞いてみた。
「“日産スタジアム”という名称は、マリノスファンや横浜市民から長年にわたって親しまれており、深い愛着と誇りが込められています。
今回の契約には、日産自動車が横浜F・マリノスの筆頭株主として今後も支援し続けていくことや、横浜市とのネーミングライツに関する協議を踏まえて“日産スタジアム”という名称が今後も受け継がれていくよう、より長期的なものとしています」(日産自動車広報部)
ちなみに、命名権の金額は年度ごとに異なっており、2026年は0.5億円、2027年は1億円、2028年と2029年は1.5億円、2030年は2億円とのこと。どうやら経営状況を考慮して、金額を段階的に引き上げていくようだ。
今後も地元スポーツや横浜市民とのつながりを大切にするという日産自動車。その拠点であり象徴として、日産スタジアムという呼称が引き継がれていく。
