aespa(公式インスタグラムより)

 今年の紅白歌合戦に出演する人気K-POPグループaespaの“反日炎上騒動”が、まったく収まる気配を見せない。発端は、中国出身メンバーのニンニンがファン向けアプリに投稿した1枚の画像。そこにはきのこ雲のような形をしたランプが映り、「可愛いライトを買ったよ〜〜〜どう?」というコメントが添えられていた。

繰り返される反日トラブル

「本人はデザインの面白さやインテリア性を純粋に伝えたかっただけかもしれませんが、被爆地を抱える日本ではきのこ雲の形自体に特別な感情を持つ人が多く、紅白出場のニュースをきっかけに投稿が再び拡散。もちろん、すべての人が反対しているわけではありませんが、紅白出演取り消しを求める署名が11月20日時点で8万5000人を突破しています」(フリージャーナリスト泉康一氏)

 炎上が収まらない背景には、韓国アーティストには同様の炎上が繰り返されてきた“蓄積された不信”もあるようだ。

過去には、Red Velvetのデビュー曲のMVの背景に、日本人を侮辱する表記が混ざっていたり、2020年にIZ*ONEの公式アカウントが投稿した時刻が震災発生時刻と同じ3月11日14時46分で、しかも『FIESTA(祝祭)』という楽曲のプロモーションに関する内容だったことで炎上した事例もあります。

 BTSも2016年3月11日に公開された楽曲のMVに、メンバーが水槽の中でもがく演出が登場。震災と同じ日に“溺れる映像”が『津波を想起させる』と批判されたことも。BTSは“原爆Tシャツ騒動”も起こし、イメージ悪化に繋がってしまいました。さらにRain(ピ)のMVでは、原爆ドームを思わせる建物セットが使用され、後年、再炎上を招いています」(音楽ライター、以下同)

 こうした過去の事例と照らしてみると、aespaの炎上騒動との共通点も見えてくる。

「原爆や震災といった日本人にとって非常に敏感なテーマが、偶然か意図的かわからない形で登場し、それがSNSで過剰に解釈され、真意の説明が追いつかないまま批判が肥大化していく。そして、本人や事務所の対応が遅れたり、説明がされないという点です。この“既視感”はaespa騒動にも当てはまるため、多くの人が“またか”と感じてしまい、敏感に反応しているのでしょう」

 また、今回の騒動のタイミングで、にわかに注目を集めたのが、紅白のMCを務める“広島出身”の有吉弘行だ。

「11月16日放送のラジオ番組で紅白出場アーティストを順に紹介したのですが、aespaの名前を読み上げる際に『これがちょっと読めないんですよねぇ、えー、なんて読むんですか、エスパス? 駅前に来たらぜひ、エスパスよろしくお願いします』とボケて、最後まで正式名称を口にしませんでした。一部リスナーからは、広島出身だから色々と思うところがあったのではないかとの憶測も飛び交っています」(スポーツ紙記者)

 aespaサイドは過去の事例通り“スルー対応”を続けるのだろうか。