『松屋フーズホールディングス』公式サイトより

 11月中旬、牛丼チェーンの『松屋』と、同じ系列のとんかつチェーン『松のや』で店員が着用する制服のエプロンが、リサイクルショップで大量に販売されているという投稿がXで拡散された。

『松屋』店員に“なりすまし”悪用の懸念

「投稿主によると、愛知県にある『キンブル大府店』というリサイクルショップで販売されていたとのことです。添付されている写真によると、緑色の生地に『松屋』のロゴが入ったエプロンと、黒の生地に『松のや』のロゴの入ったエプロンが、それぞれ1点88円で販売されているようです。確認できる範囲だと、各50枚以上は在庫があるように見えます」(グルメライター、以下同)

 この投稿は1100万回以上も表示される事態となっており、

「驚きの声とともに“なりすまし”を心配する声が多発しています」

 どういうことか。

拡散された、リサイクルショップで大量に販売されているエプロン。『松屋』『松のや』それぞれ1点88円で販売されている様子(Xより)

「リサイクルショップで販売されているエプロンが実物だった場合、それを着用して店員ではない何者かが店舗に侵入できてしまう可能性があります。そうした際に、店の金品の盗難だけでなく、飲食店の利用客に被害が及ぶということもありえます。『松屋』の場合、全国各地に店舗がありますから、このエプロンが悪用されて、どこで何が起こってもおかしくありません」

 実際、SNSでは、「これやべえような。チェーン店としてまずい」「買った奴は松屋の店員になりすませるぞ?“他店の助っ人店員”とかになりすまして、店から金品をちょろまかすことだってできてしまう」といった声があがっている。また、「これは枚数が異常。何か理由があって処分されるはずだったのが横流しされたとかかな?」「廃棄されなきゃならないものが正当な手続きで廃棄されなかったという事かなぁ」などと、リサイクルショップ側の入手経路を案ずる声も。

 そこで、このエプロンは実物なのか、どうして販売されているのかなどを『松屋』と『松のや』を運営する『松屋フーズホールディングス』に問い合わせると、

「本件に関しまして、現在調査中でございます。現状、回答できるのは以上となりますので、ご容赦賜りますと幸いです」

 と、答えるにとどまった。

 最悪の事態が起きないことを祈りたい。