AKB48(2010年)

 12月31日に放送される『第76回NHK紅白歌合戦』に、8日で20周年を迎えるAKB48の出場内定を『文春オンライン』が報じた。実現すればグループとして6年ぶり13回目の出場となるが、アッと驚くサプライズが用意されてーー。

 2005年に「会いに行けるアイドル」として誕生、秋葉原のAKB48劇場を出発点として瞬く間にスターダムにのし上がったAKB48。時に握手券付属CDといった“AKB商法”も指摘されたが、『ヘビーローテーション』ダンスが社会現象にもなり、誰もが耳にした楽曲を多数リリースした彼女たちは、まさに国民的アイドルとも言えよう。

 そんなAKBを創設期から牽引したのが、ファンから“神7”と崇められた7人のメンバーたち。文春報道によると、久々の紅白では現役メンバーだけでなく神7が参加しての“黄金期”楽曲メドレーを披露するのだとか。

「AKBと紅白といえば2013年、大島優子さんがステージ上で“卒業宣言”したことで場内は騒然。2015年にも卒業を控えた高橋みなみさんのために大島さん、そして前田敦子さんがサプライズ登場。ネット上では“私物化”と批判の声も上がるも、NHKはこれを“番組演出の一環”として容認した経緯があります。

 当時の彼女たちは、それだけ紅白に貢献したグループということ。今年は20周年の節目ということでOG組の出演はNHKとしても大歓迎ですが、さらなるサプライズを演出するには一つだけ“高いハードル”が待っています

 AKBグループの黄金期を取材してきた芸能ライターが話す「高いハードル」とは、神7メンバーへの出演オファーだ。冒頭の文春報道の見出しでも掲げられた、《神7の多くが出場》との内定情報に違和感が残る。

 12月4日からスタートする日本武道館でのAKB48・20周年ライブツアーには、3日間で多数の歴代卒業生がゲスト出演する予定。中でも最終日となる7日には前田に大島、たかみな、板野友美、小嶋陽菜、篠田麻里子ら神7メンバーが集結

 他にも指原莉乃や柏木由紀、峯岸みなみら黄金期を彩ったメンバーが顔を揃える豪華布陣だが、当時の一期生の最年少メンバーで、のちに「絶対的エース」としてファンを魅了した“まゆゆ”こと渡辺麻友の名前はないーー。

「健康上の理由」で芸能界を引退

'19年8月、朝ドラ『なつぞら』の打ち上げに参加した渡辺麻友

 2017年末の紅白をもってAKBを卒業し、翌年にはミュージカル『アメリ』で初主演を務めるなど女優としても活動の幅を広げた渡辺。ところが2020年5月31日に「健康上の理由」として所属事務所を退所。突然の芸能界引退が発表された。

「以後、表舞台から完全に姿を消したまゆゆ。通常なら“久しぶりに再会”といった具合に、元メンバーのSNSなどでひょっこり登場しそうなものですが、それも全くない。引退後の彼女は“オファーすら受け付けない状況”とも聞きました。

 仮にNHKがまゆゆのオファーに漕ぎつけたら、それは“目玉”級のサプライズになると思いますが、神7が揃うのは高すぎるハードルという現状ですね」(前出・芸能ライター)

 年末はテレビで“戦友”たちを懐かしむのだろうか。