大谷翔平の“参戦表明”以降、日に日に注目が高まっている2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。一方、国内屈指のスラッガーは意外な考えを表明していて……。
山川穂高、WBCは「まったく出たくない」
なんとも冷静な意見を述べたのは、福岡ソフトバンクホークスの山川穂高。12月3日に行われた契約更改交渉後の会見で、WBCについて「まったく出たくないです。まったく出たくはない」とまさかのコメント。その理由として、「出るのは怖いですよ、あれは。みんなメリットにしか目が行ってないですけどね。なかなかあれは勇気のいることなので。やっぱり国を代表して戦うっていうことはそういうことなので。簡単に出ますとは言えないですよね。覚悟のいるものなので」と説明した。
そんな山川は今シーズン、打率.226、23本塁打62打点、OPS.702の成績を記録。日本シリーズでは3試合連続で本塁打を放ち、チームを日本一に導く活躍でMVPを獲得している。
シーズンを通した活躍には納得がいっていないのか、「今年の成績じゃ、到底選ばれることはないでしょうけど。テレビで“頑張れー”って応援したいですね」とも語った山川。実は、今年3月の時点でもWBC出場を“拒否”していた。
「『東スポWEB』で、西武ライオンズ時代の恩師・伊原春樹氏の取材に応じた際、次回のWBC出場に関して《出たいか出たくないかで言えば出たくないです》とコメント。《名誉だけを求めるなら野球選手としては出たい気持ちはあります。でもケガをしてシーズンに影響してしまったら…。自分としては体力的に無理があります》と、コンディション調整の難しさに言及していました。実際、山川選手は前回出場した2023年、シーズン開幕直後に下半身の張りを訴えて登録抹消になっています」(野球専門誌ライター)
オフシーズンにおける選手への負担については、大谷らメジャー組にも懸念されてきたことだ。特に今年は、ロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズ優勝を決め、WBCも重なったことで例年よりも短いオフ期間となることが指摘されていた。
拭いきれぬ女性トラブルの印象
しかし、山川が3月に代表辞退の意思を表明した際、野球ファンから寄せられたのは理解の声だけでなく、「あんな騒ぎ起こしといて出れないだろうし間違いなく選ばれないよ」「出たくないっていうか選ばれないだろ…記録映画の修正で大迷惑を掛けといて、何を偉そうに言ってんだか」「そもそも山川に代表のユニを着る資格なんてない」といったコメントが。
「山川選手は、知人女性に対する強制性交の疑いで2023年5月に書類送検され、後に不起訴となったものの、当時所属していた西武から無期限の公式試合出場停止の処分を受けました。さらに、その処分が解除されぬうちにFA(フリーエージェント)権を行使してホークス移籍を決めたことで、野球ファンから大バッシングを浴びたのです。
2024年4月13日、古巣・西武とのアウェー戦では、山川選手が打席に立つたび西武ファンからブーイングが。パ・リーグ史上初となる1試合2打席連続満塁ホームランを放ちチームを11対2の圧勝に導きましたが、試合後のインタビューでもブーイングはやまず。試合後には、山川選手の西武時代のユニフォームに“バツ印”のように赤いテープが貼られて、球場内のゴミ箱に捨てられた写真まで拡散されました」(スポーツ紙記者)
今回の“出場拒否”表明に対しても、「行きたくないというよりもう選出されないのでは」「前回のWBCで問題起こしながらも報道される前だったから何食わぬ顔で出てたのもどうかと思う」など、厳しい意見が寄せられている。
前回大会では、主に代打として出場して2打点をあげるなど、チームの優勝に少なからず貢献した山川。本人の意思に関わらず、その後の“不祥事”のイメージはいまだに払拭できていないようだ。
