58歳の今も現役を続けるキングカズこと三浦知良

 12月3日、元プロサッカー選手の坂本広大がXを更新し、現役続行を宣言した“キングカズ”こと三浦知良選手について言及し、その姿勢に敬意を示した。

「尊敬しかないです」

「11月30日に日本フットボールリーグと地域リーグの入れ替え戦が行われ、三浦選手が所属するアトレチコ鈴鹿クラブがVONDS市原に0-1で敗れました。三浦選手は延長後半6分から途中出場しましたが、得点にはつながらず。それでも試合後には『12月から来季に向けての自主トレを予定してます』と語り、来季も現役を続ける意思を明確にしました」(スポーツ紙記者、以下同)

 一部では「若い世代に譲るべきだ」との意見もあったが、坂本はXで、

《凄まじい努力を1日も休まずにやっていました》《カズさんの努力を近くで見ていたので、何で試合に出てるんだよという感覚にはチームの誰一人としてなっていませんでした。むしろ点を取って欲しいとの思いでカズさんにパスを繋いでいました。尊敬しかないです》

 と投稿し、三浦の日々の努力を明かした。

 X上で800万回以上表示されたこの投稿には、《若手選手はカズを見て学んでカズを超えて活躍する事が目標になる》《ひたむきに努力するカズさんを否定するのはお門違いです。カズさん、頑張れ!》と、坂本の言葉に共感するコメントが相次いだ。

 三浦と坂本は2022年、当時の鈴鹿ポイントゲッターズでチームメイトとしてプレー。プロとしての姿勢を間近で見てきた選手だ。

「年齢だけを切り取れば“若手に譲るべきだ”という声が出るのも理解できますが、ベテランがチームにもたらす価値は数字だけでは測れません。長男で俳優の三浦獠太さんは、2020年のインタビューで“家族でハワイ旅行に行ってもトレーニングに付き合わされていた”と語るほど、そのストイックさは広く知られています。こうした姿勢がまわりへの刺激となり、観客動員やメディアの注目を高める点でも、三浦選手の存在はクラブにとって非常に大きいのです」

 41年目のプロシーズンに挑むレジェンドの今後について、同記者はこう続ける。

「三浦選手は来年2月で59歳なので、還暦まで現役という目標がどこまで現実味を帯びるのか、ますます注目されるでしょう」

 前人未到のキャリアを歩む“キングカズ”、来季はどのような姿を見せてくれるのだろうか――。