フィギュアスケートのグランプリファイナルが12月4日から名古屋市で行われた。ハイレベルな争いとなったが、一時期に比べて盛り上がりに欠けているような─。
「スター選手の不在で人気低迷がささやかれているフィギュア界ですが、実力レベルはかつてより上がっています。来年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪で日本勢がメダル獲得ともなれば、再びフィギュア界が盛り上がると感じていますね」(スポーツ紙記者)
そこで、来年のフィーバー(?)に先駆けて、過去と現役問わず、「推し」の男子選手を10代〜60代女性1000人に聞きました。
男子選手の5位
「当時はジャニーズ顔だった」(長野県・50歳)、「応援したくなる家庭環境だった」(茨城県・58歳)
男子選手部門の5位は、'10年のバンクーバー五輪で銅メダルを獲得し、男子シングルのアジア勢では初となる五輪メダリストとなった髙橋大輔元選手。'14年に競技を引退したが、'18年に復帰。アイスダンスに転向後、'23年にリンクを去った。
「フィギュアはお金がかかる習い事。裕福ではなかったという髙橋さんのご家庭ではフィギュアをやりたいという大輔さんのためにお母様が衣装を手縫いしたり、幼少期の逆境を克服したのが強さの原点といわれていました」(前出・スポーツ紙記者)
現在はプロスケーターとして、スケートと歌舞伎とのコラボレーションにも挑戦。フィギュア界の「国宝」となる?
そして4位に入ったのは、
「頑張ってほしい」(福島県・30歳)、「現役は彼しか知らない」(山梨県・52歳)
現役選手の中で唯一ランクインしたのが鍵山優真。前回の北京五輪('22年)では銀メダルを獲得し、今、男子フィギュアで最も期待されている選手。
「北京五輪で初出場ながら銀メダルを獲得した技術と度胸に加え、キスアンドクライで見せるはにかみや点数に大喜びする無邪気さ、そのギャップに惹きつけられる人が多いんでしょうね。今季の国際試合では確実に表彰台には乗るものの、ケガによる不調もあるのか、本人的にはこの点数はちょっと悔しいだろうなと思われる試合が続いています。
試合が立て続けにあるシーズン期間なので調整は難しいでしょうが、北京でも見せた“親子鷹”の父・正和コーチと共に、磨き上げた美しいスケートを、最高の形で実現してほしいなと思います」(神無月さん)
3位はあの外国人スケーター
続く3位は、なんと外国人スケーター。
「美しい」(東京都・46歳)、「ロシアの花」(北海道・55歳)
ロシアのエフゲニー・ヴィクトロヴィチ・プルシェンコ元選手がランクイン。五輪や世界選手権の金メダルを複数保持し、その華麗な容姿から「プル様」と呼ばれた。
「3位にプル様が入ったことにまず驚きました。ソチ五輪で競技引退してからはや10年以上、ここ数年は国際情勢もあり、お茶の間には姿も情報もほぼ入ってこない状態ですから。現役時代は試合やアイスショーでしょっちゅう来日しては、バラエティー番組にも出まくり『ワタシ、スケートちょっとデキル』と、おちゃめな姿を見せていたのが、まだみんなの心から離れないんでしょうね。
私の知っているプル様といえば、その華やかな容姿と自信満々な話しぶり、強い相手にはいつもむき出しの闘争心で勝ちに行くけれど、ファンや仲間に見せる優しい姿は『皇帝』のあだ名にふさわしい愛すべき人でした」(神無月さん)
母国がウクライナ侵攻で世界の非難を浴びる中、プル様の近況が聞こえてこないのが心配!
惜しくもトップに届かなかったのは、
「SNSの投稿が面白い」(大阪府・22歳)、「カップルでかわいい」(宮崎県・29歳)
恋人・本田真凜と共に若年層からの支持を集めた宇野昌磨元選手が2位に。
五輪で日本フィギュア界最多の3つのメダルを獲得し、昨年5月に競技生活を引退した。
「ゲーマーっぷりを披露したりXでのユニークな投稿の数々が話題になっていますが、宇野節といわれた語録も複数残しています。
'18年の平昌五輪で銀メダルを獲得後、『五輪で2位だからうれしいとかはない』『正直あんまり今後のためにならないかな、緊張もしなかった』など強気な発言。一方でほかの選手のアクシデントから教訓を得られたかと聞かれて『人のケガをしたところを見て、そういうことを考えてはいけないし答えたくもない』と答えるなど道徳観念もあって不思議な選手でした」(前出・スポーツ紙記者)
もちろん1位は…!?
そして圧倒的に票を集めた1位は、
「日本が誇る世界の王子様」(東京都・40歳)、「この人しか知らない」(福井県・37歳)
'14年のソチ、'18年の平昌と冬季五輪2大会連続金メダルを獲得した、羽生結弦元選手が1位に。神無月さんは、
「コアなフィギュアファン以外、実際にテレビ中継される試合を見るのは五輪だけ、という人のほうが世間では多いはず。その“4年に1度きり”の機会を逃がさず、ケガをおしてほぼ完璧な演技で平昌で2個目の金メダルをつかんだ姿は、まだみんなの心に残っていると思います。
北京五輪で勇敢に4A(4回転アクセル)挑戦を果たした後の'22年7月に、競技者からプロフィギュアスケーターに転向。その後は『アイスストーリー』と銘打ったセルフプロデュースのアイスショーを毎年開催しています。来年春まではボディメンテナンス期間を設けている羽生さん、'26年からの新たな『ネオ・羽生結弦』としての選手活動再開が待ち遠しいですね!」
現役選手が男女共に1人しかいないという結果になったが、神無月さんは、
「レジェンドたちの思い出は色あせませんが、今輝く若手選手たちを目に焼きつける絶好の機会が、もう目の前に迫っています。まずは12月18日から行われる『全日本選手権』で推し選手を探してみては?」
来年の冬季五輪をみんなで一緒に応援したい!
※女子フィギュア選手ランキングの結果はこちら
