夏帆(左)と竹内涼真

 12月9日に最終回を迎える『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)。夏帆と竹内涼真のW主演で、10月クールに放送されているドラマの中ではトップクラスの人気を誇っている。

聖地巡礼で居酒屋がうれしい悲鳴

 恋人の生活や、その好みを優先するあまり、自分を見失ってしまった女性を演じる夏帆が、竹内が演じる亭主関白でこだわりの強い“堅物”な男と破局することから物語はスタートする。新たな出会いや周囲との関係の中で、それぞれの考え方や価値観がアップデートされていくというストーリーだ。

「TVerなどの無料配信の再生回数も好調で、第3話は442万回を突破したようです。これまで2023年7月クールに放送された『VIVANT』が持っていた記録を塗り替えて、TBSドラマの歴代1位の再生数となりました。それ以降も、第7話は522万回再生を突破し、TBSのドラマやバラエティーも含めた全番組のベストを更新したそうです」(ドラマ誌ライター、以下同)

『じゃあつく』は東京・高円寺が舞台となっており、ドラマの人気を受けて“聖地巡礼”もブームに。中でも、度々登場する居酒屋は大混雑しているという。

「劇中では『もつ焼き 七文屋』として登場しているのが、高円寺のガード下にある『牛の四文屋(しもんや)』というお店です。お店には『じゃあつく』のポスターやPOPも設置されているようです」

聖地巡礼が巻き起こっている(『じゃあ、あんたが作ってみろよ』公式Xより)

『牛の四文屋』を運営する有限会社四文屋に、その反響を聞いてみた。

「ドラマ自体がすごく人気なのだと思いますが、『牛の四文屋』も、まさかここまでのことになるとは……。大きな反響があり、とても驚いています。

 以前は常連さんが多かったのですが、ドラマが放送されてからは新規の若いお客さまにご来店いただくことが増えました。“ここ、竹内さんが座っていた席ですか?”といった問い合わせや、ドラマに出ていた席に座りたいという要望もたくさんいただいています」(四文屋の担当者、以下同)

 連日、開店直後から客足が途絶えないそうで、

「満席のため、外でお待ちいただくことも以前より多くなってしまいました。それでも、外観を写真に撮って楽しんでくださっているようです」

 予約の電話も殺到しているという。

「電話の件数でいうと、3~4倍ではきかないと思います。これは、今までにはなかった現象ですね。週末は予約が埋まるのが早く、どうしてもお断りしなければならないこともあります」

“じゃあつく”セットが人気

 ドラマでは“コークハイ”と、もつ焼きの“カシラ”と“シロ”というメニューが登場して、竹内が新たな価値観に気づくきっかけにもなっていた。

「コークハイの注文もかなり増えて、酒屋さんに発注するコーラの量が、放送後からとんでもない量になりました(笑)。ただ、“カシラ”と“シロ”は豚のメニューなので、撮影に使われている『牛の四文屋』には置いていないのです。

 ただ、『焼きとり・焼きとん』の店舗にはあるので、近隣の店舗をご案内することも。そういった影響で、全国60店舗ほどある直営店が、すべて盛り上がっています。セットで販売しているわけではありませんが、各店から届く日報によると地方の店舗でも“じゃあつくセット”が人気のようです」

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』で登場する『もつ焼き七文屋』(ドラマ公式Xより)

 撮影の合間には、ほかのメニューも食べていたそう。

「竹内さんに、牛のもつ煮を食べていただきました。“おいしい”とすごく気に入ったようで、撮影のたびに食べていただいて……、いつも何回もおかわりしていました(笑)。よほど好みだったのか、夏帆さんや中条あやみさんにもオススメしていました。こんなに喜んでいただいてうれしい限りです」

 絶品のもつ煮は“じゃあ、あんたが作ってみろよ”とはならないようだ。