日米の野球ファンに衝撃が走った。12月8日(日本時間9日)に、全米野球記者協会のフランシス・ロメロ記者がXを更新。ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手が、2026年3月に開催される第6回WBC日本代表の予備ロースターに入ったと報じた。
負傷を乗り越え、WSの2連覇に貢献
今年メジャー移籍1年目の佐々木は、5月に右肩の「インピンジメント症候群」を発症し、負傷者リスト入り。チームを早々に離脱したことに「期待外れだ」という厳しい意見もあったが、9月には自身も初となるリリーフ投手として復帰した。
シリーズ終盤で緊張感のあるゲームが続く中、周囲の期待に応える好投を見せた佐々木。デーブ・ロバーツ監督も「彼は最優先の選択肢だ」と信頼を寄せるまでになった。ワールドシリーズでも第3、6戦で登板して無失点に抑え、チームの2連覇にもしっかりと貢献した。
11月19日、ロバーツ監督はチーム在籍の日本人選手のWBC出場について言及。「彼ら(大谷翔平・山本由伸・佐々木)が決めて出場するとなったらサポートする。日本のために彼らが決めることだと思っている」と述べた。
「11月25日には、大谷選手がインスタグラムで《日本を代表して再びプレーできることを嬉しく思います》とWBCへの参加を表明しました。これには“めちゃくちゃ嬉しい!”“待ってました”とファンから歓喜のコメントが殺到。大谷選手が堂々と宣言したことで、山本選手や佐々木選手など、ほかの日本人メジャー選手が追随するのか、ファンはその動向が気になるところでしょう」(スポーツ紙記者)
「大谷&佐々木の日本代表コンビ」
しかし12月5日には一転、ロバーツ監督が佐々木らの出場に否定的な見解を示した。ABEMAの『おはようロバーツ』に出演した監督は、「朗希がWBCで投げたら驚きますね」ときっぱり。佐々木も山本も「しっかり休めないとシーズンでの活躍が難しくなる」と本音を語っている。大谷に関しても「DHでの出場なら問題ない」とし、二刀流は封印してほしいとの思いを明かした。
「WBC出場国は2月に最終ロースターを固めます。ですので、出場が正式決定したわけではありませんが、ロメロ記者はXで“関係者によると、佐々木の最終メンバー入りは問題ない。確実だとみられる”と述べていました。アメリカのメディアも、この投稿に即座に反応。地元メディア『ドジャース・ネーション』のXでは、“大谷&佐々木の日本代表コンビ”と紹介されています」(前出・スポーツライター)
しかし、来シーズンは佐々木にとって、先発投手として復帰するための重要な年となる。ネット上では「佐々木はゆっくり休んだほうがいいんじゃないかなぁ」「WBCに出てくれたら嬉しい気持ちと、先発起用に向けた調整を優先してほしい気持ちの2つがある」という心配の声も。一方で、「故障リスクより成長の機会を選んだのかな」「出ると決めたからには頑張って欲しいし活躍を期待します」「本人の意志で出ると決めたんだし、強くなった姿を見せて欲しい」「大谷が参加する以上、佐々木も由伸も出ると思う。それくらいWBC連覇は彼らにとって重要なこと」といった応援の声も上がっている。
佐々木が「小さい時から見ていた憧れの大会」というWBC。今後、出場が正式発表されるのか――進展を待ちたい。
