永野芽郁

 2025年も残すところ1か月を切った。今年、記憶に残る“不祥事”芸能人といえば、ダントツで中居正広と国分太一だが、女性では広末涼子と永野芽郁だろう。

 広末は4月、新東名を通行中にトレーラーと追突する事故を起こし、搬送された病院で看護師の女性を蹴ったり腕をひっかくなどの暴行を加えたとして、傷害の現行犯で逮捕された。その後、釈放されたが、当面の間の芸能活動自粛を発表した。

 一方、芸能人スキャンダルの“王道”ともいえる“不倫疑惑”で世間を騒がせたのは永野芽郁。4月、田中圭との不倫疑惑を『週刊文春』が報じた。“文春砲”を被弾した永野と田中だったが、2人とも不倫交際を認めなかったため、第2弾が炸裂。LINEのやり取りなどが流出したことで疑惑はより濃いものとなり、2人に対する風当たりは強くなった。

永野芽郁が“活動自粛”した背景事情

 永野は2026年の大河ドラマからの降板が決定。また、2人が出演するCM動画の削除になるなど、厳しいペナルティを受けることに。たしかに、永野も田中も露出は少なくなった……というか、テレビでその姿を見ることはなくなったが、芸能活動休止を発表したわけでもなく、芸能界から完全に姿を消すまでには至ってない。

 民放関係者は、今回の件についてこう語る。

「川谷絵音さんとベッキーさんや、東出昌大さんと唐田えりかさんのように、不倫をはっきり認めてしまうと、テレビやCMスポンサーも“お咎めなし”というわけにはいかなくなります。認めなかったことで対外的にはあくまで疑惑で済みましたから、どんなに非難の声が上がろうとも局側としては降板を言い渡す理由がなく、永野さんは出演中のドラマを降板することはありませんでした。しかし、局やスポンサーへのクレームは止められませんから、混乱を避けるため、お互い納得の上で活動を自粛することにしたのではないかと思われます」

 それから8か月。報道が出たばかりは大騒ぎとなるが、どんなスキャンダルもやがて飽きられる。特に最近はそのサイクルが早くなり、また芸能人の“不倫疑惑”などは、報道自体が非難される時代だ。

「政治や経済など社会が混乱していることもあり、また芸能ニュースに興味を持つ人は少なくなってきています。盛り上がるのは、ほんの一瞬。冷めるのは早いです」(ワイドショースタッフ)

ドラマのキャスティングに永野の名前が

 そして、ほとぼりが冷めてきたというところで、永野が反攻を開始したようだ。その1つが写真集。9月にフィリピンで“極秘撮影”が行われていたという。

「『女性セブンプラス』が報じたのですが、清純派というこれまでの永野さんのイメージを覆す、アダルトな内容になっていると聞きました。彼女も今年26歳になり、これまで通りの清純派でいくのも無理があります。今後を見据えた方向転換の、いいきっかけになったのでは」(スポーツ紙記者)

 そして、新たに情報解禁となったのがNetflix作品への出演。2026年配信の映画『僕の狂ったフェミ彼女』で主演することが正式に発表されたのだ。同作は、韓国の同名小説の実写化。永野は主人公の初恋の女性役で、「あるきっかけで過激なフェミニストになった女性」を演じる。撮影は、年明けにも開始する予定だという。

 また、12月21日には2026年のオフィシャルカレンダーが発売される。すでに予約が開始されているが、「予約状況は上々です。以前出した写真集や、なぜか去年のカレンダーまで売れているんですよね。人気が落ちたとは思えません」(通販サイト関係者)

映画『そして、バトンは渡された』で初共演を果たした田中圭と永野芽郁(2021年10月5日、『週刊女性』写真班撮影)

 そこで気になるのは、地上波やサブスク系以外の映画などへの復帰はいつになるのかだ。

「時間も経ちましたので、もう大丈夫なのかと思います。相手が田中さんだったということもあり、業界内では彼女が悪いと言い切る人はいませんでした。田中さんにはもともと“家庭的な良き夫”というイメージはありませんでしたし、過去にも不倫疑惑が取り沙汰されたことはありましたからね。そんな彼がお咎めなしのような状況で、割と早く仕事にも復帰していましたから、かえって“永野さんがかわいそうだ”という意見の方が多かったです。

 具体的に何か決まったというわけではありませんが、ここにきてドラマのキャスティングで彼女の名前が上がることがあります。カレンダーや写真集が発売されれば話題にもなりますので、年が明ければ、これまでとは違った彼女の顔を見ることができると思います」(制作会社のキャスティング担当)

 人間万事塞翁が馬だ。“生き馬の目を抜く”と言われる芸能界。転んでもただで起きないというのは、もはや芸能人の必須条件なのでは――。