2023年、WBC日本代表にも同行した水原一平受刑者

 ドジャース・大谷翔平の口座から不正に送金するなどして、銀行詐欺罪で収監されている水原一平受刑者の一連のスキャンダルのドラマ化が“前進”した。

大谷翔平の“水原一平騒動”がドラマ化

「日本時間12月10日、水原受刑者のドラマをアメリカのケーブルテレビ局『Starz(スターズ)』が制作中であると、現地の大手芸能サイト『DEADLINE』などが報じました。『ワイルド・スピード』シリーズで知られるジャスティン・リン氏が監督、共同脚本、エグゼクティブ・プロデューサーを務めるようです」(スポーツ紙記者、以下同)

 水原受刑者は違法なスポーツ賭博で作った借金の返済のため、大谷の口座から約1700万ドル(約26億円)を“盗んでいた”ことが、2024年3月のメジャーリーグ開幕戦直後に発覚。その後の裁判で、禁錮4年9か月が言い渡され、2025年6月からペンシルベニア州の連邦刑務所に服役している。

「現地メディアによると、今回のドラマでは、放浪者だった水原氏が大谷選手の通訳として国際的なアイコンになるまで上り詰めた後、スポーツ界を揺るがすスキャンダルに巻き込まれる、といったあらすじのようです。マイケル・ジョーダンとナイキの関係を描いた映画『AIR』のアレックス・コンヴェリー氏も共同脚本で参加。スポーツ賭博についての書籍を書いているスポーツジャーナリストのアルバート・チェン氏も制作陣に名を連ねています」

「カーチェイス」に注目が

 いよいよ本格的にドラマ化が始動し始めたことに、ネット上では「大谷さんのメンタルに影響を及ぼさないか心配」「大谷翔平より先に水原一平を映画化するの、あまりにも罪深すぎる」「現役引退してからにして」といったドラマ化に批判的な声がある一方で、「正直楽しみすぎる」「おもしろい予感しかない」「不謹慎ながらこれは見たい」と、公開が待ち遠しいとする声もあがった。

 人気のカーアクションシリーズ『ワイルド・スピード』のリン氏がメガホンを執るということに、「カーチェイスあるのか」「一平のカーチェイスシーンがあったりするのかな?」「最後捕まる寸前に映画オリジナルの警察とカーチェイスで逃げるシーン追加されそう」といった声も。

大谷翔平、水原一平元通訳(2023年)

「ドラマの中で、大谷選手がどのように描かれるか心配する声も上がっています。ですが、この騒動に関しては“被害者だった”として結論が出ています。大谷選手は今やアメリカでもスター選手ですし、大谷選手から名誉毀損で訴えられるリスクを考えたら、ひどい描かれ方はされないと思います」(在米ジャーナリスト)

 話題になることは間違いないだろうが、WBC連覇からワールドシリーズ3連覇を目指す大谷の妨害になることは避けてもらいたい。