アメリカの通信社・AP通信による「年間最優秀男性アスリート」に4度目の選出となった大谷翔平。日米では“スポーツ界の顔”だが、思わぬ国でも今年の活躍が伝えられた。
「妻の誕生日に一緒でないとは何事だ!!」
「イギリスの公共放送・BBCが選ぶ『世界スポーツ・スター・オブ・ザ・イヤー』の候補6人に大谷選手が入りました。公式サイトでは、日本時間10月18日のブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズで投手として10奪三振、打者として3本塁打を放った試合が紹介されました。サッカーが人気のイギリスにおいて野球は“マイナースポーツ”。そんな国でスター選手として認められ、日本やアメリカ以外でも大きな注目を集めています」(スポーツ紙記者)
世界的アスリートとなった大谷だが、家庭では夫でありパパでもある。12月11日には真美子さんが29歳の誕生日を迎えた。
「アメリカでは“家族ファースト”の考えが強く、家族の誕生日は親族で祝うのが一般的です。元メジャーリーガーの青木宣親さんはブルワーズ時代、監督から“妻の誕生日を一緒に過ごさないとは何事だ!!”と怒られていました。青木さんの妻の誕生日はシーズン中の8月なのですが、それほど大事にしないといけない記念日ということ。子どもの誕生日にはホテルのスイートルームで過ごしたり、球場を貸し切ったりする選手もいます」(在米ジャーナリスト、以下同)
これまで大谷は真美子さんの誕生日をどのように祝ってきたのか。
「結婚発表前、2023年には“実用的なものがいい”という真美子さんに合わせてシューズを贈ったそうです。この年の真美子さんの誕生日当日は、ドジャースが大谷選手の移籍を正式に発表した日。10年7億ドル(当時のレートで約1015億円)というビッグなプレゼントになりました」
結婚して最初の真美子さんのバースデーとなった2024年は“アスリート夫婦”にピッタリのものだった。
「真美子さんの誕生日の3日前に、2人でプロバスケリーグ・NBAの試合観戦に行きました。ロサンゼルスを本拠地とするレイカーズから2人にユニフォームのプレゼントが。大谷選手のものには《OHTANI 17》、真美子さんには《TANAKA 12》とデザイン。真美子さんのユニフォームに入っていた“TANAKA”は旧姓で、“12”はバスケ選手時代、日本代表に選ばれたときの番号。真美子さんにとって、うれしい贈り物になったでしょう」
家族の誕生日は一緒に祝ってきた大谷ファミリー。
誕生日の前日にロスの高級寿司店をキャンセル
「大谷選手も、誕生日には真美子さんにケーキを作ってもらったり、デコピンの誕生日もお祝いしており、みんなで祝福しています。真美子さんの誕生日前日にロサンゼルスの高級寿司店を予約するも結局キャンセルした、という報道もあったので、今回は自宅でゆっくり過ごしたのかもしれません。結婚後は、ほとんど料理をしていない大谷選手ですが、日々の感謝を込めて手料理でお返し、ということも考えられます」
真美子さんの誕生日もあり、楽しいオフシーズンを過ごしているであろう大谷。メジャーリーガーはオフをどう過ごすのか。
「大谷選手は2024年も今年もロサンゼルスに残っていますが、日本人メジャーリーガーの多くはシーズンが終わるとすぐに帰国して、日本で自主トレしつつ、シーズンの疲れを癒しています。アメリカ人選手は税率の安い州に家を買い、家族とそこで過ごすという人も多いです」(スポーツライター、以下同)
12月も中旬。今年も残り少なくなってきたが、年末年始はというと――。
「日本ハム時代は球団施設が閉まるため、ほぼ毎年、実家に帰省していました。ただ、2016年は『紅白歌合戦』にゲスト審査員として出演。そのまま東京に残って練習をしていたそうで、実家には帰らなかったみたいです。エンゼルス時代は、ほかの日本人メジャーリーガーと同じようにシーズンが終わると帰国していました。実家には帰らずに都内にあるマンションとジムを往復する生活を送り、母親の加代子さんが手料理を冷凍して東京まで自ら届けていたそうです」
実家には帰っていないが、家族と一緒に出かけることはあった。
「帰国したときには、岩手県内の高級温泉旅館に家族で行っていたみたいです。当時は独身だった大谷選手ですが、お兄さんやお姉さんの家族が一緒だったそう。いつか真美子さんや娘さんも一緒に、ということもあるかもしれません」(大谷家の知人)
2024年に本誌が父・徹さんに話を聞くと、
「結婚のタイミングで会いました。一緒に食事しました」
と、真美子さんを含めて食事をしたことを明かしていた。
「2024年シーズン終了後はロサンゼルスで山火事が発生し、避難していたこともあり、帰国はできず。今年の東京ドームで行われた開幕戦には妊娠中だったため、真美子さんは同行せずにアメリカに残っていました。結婚してから帰国できていない真美子さんのためにプライベートジェットで“極秘帰国”する可能性も考えられます」(前出・在米ジャーナリスト、以下同)
一方でオフの計画で、想定外のことも発生している。
妻に「寂しい」と言わせたい
「ハワイの別荘です。2023年にハワイの高級リゾート地に土地を購入し、大谷選手もこの開発事業の広告塔を務めました。ですが、2025年8月に開発業者2人が“事業から不当に排除された”として、代理人のネズ・バレロ氏と大谷選手相手に損害賠償を求めて提訴する事態となりました。当初の予定では今年の夏に完成するはずでしたが、まさかの裁判沙汰に。日本から家族を呼んでゆっくり過ごす計画もあったかもしれませんが、頓挫してしまいました」
大谷は広告に登場しているディップ株式会社が12月4日に公開した公式YouTubeの動画の中で、
「初めて思いましたね、遠征に行きたくないなというか」
と話していた。
「結婚1年目の2024年4月に、真美子さんが遠征に帯同していないことについて記者から聞かれて“(妻に)寂しいと言わせたいです”と、ハニかみながらコメントしていましたが、寂しいのは大谷選手のほうなのかもしれませんね。独身時代は“球場に住んでいる”とまで言われるほど、球場で練習していた大谷選手ですが、結婚後は試合が終わるとすぐに帰宅。家族と過ごす時間が大切なのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
落ち着いて過ごせる12月は、まさに至福の時だろう。
