元プロ野球選手で巨人OBの“デーブ大久保”こと大久保博元氏が、12月10日に自身のYouTubeチャンネルで公開した動画が大きな反響を呼んでいる。テーマは、巨人を電撃退団したオコエ瑠偉について。その理由について、大久保氏は「内部でトラブルがあった」と発言。さらには、阿部慎之助監督との“確執”にまで言及したのだ。
オコエと揉めたコーチ時代の大久保氏
先月28日、巨人はオコエを自由契約にすると発表。報道では「海外挑戦を視野に入れている」とされている。
「しかし、大久保氏は『秋季練習が始まって1日か2日でいなくなった。納会や球団行事にも出ていないらしい。こんなの普通はない』と疑問を呈すと、『海外志向が強かったというのは後付けだと思う』と斬り捨てました。大久保氏は、本当に海外を目指していたなら球団にポスティングをお願いするはずだと言い、そもそも日本でレギュラーを取れない選手を海外球団が獲るわけがないとも指摘。『だから間違いなく、内部でいざこざがあった』と発言していました」(スポーツ紙記者、以下同)
さらに踏み込んだのが、「阿部監督の逆鱗に触れた」という見方だ。
「大久保氏は、巨人の1軍打撃チーフコーチを務めていた当時のエピソードも披露。アーリーワークの意義を説明しようとした際、オコエが話を聞かずに練習の準備を始めた態度に憤慨し、バッティング練習をやめさせたことで大揉めとなったことがあったそう。今回も同様の事態があったと推察。『間違いなく内部でいざこざがあった。それもコーチとあっただけじゃなく、阿部監督の逆鱗にも触れてないと、こんなことにならないと思う』と推測しています」
大久保氏は翌11日にも別の動画で、今季の巨人が優勝を逃した理由について言及。「エラーが多すぎる。守備は練習すれば必ず上手くなる」と語り、V逸の原因を「練習不足」と一刀両断。大型補強を行いながら結果を出せなかった首脳陣の責任にも踏み込み、再び賛否を呼んだ。
こうした一連の発言を受け、改めてささやかれているのが、“巨人出禁説”の再燃である。球界関係者が明かす。
「昨年春に巨人キャンプを訪れた大久保氏を球団が“取材NG”にしたのでは、との騒動が起きているんです。大久保氏は解説者・YouTuberとして現地を訪れたのですが、関係者パスは発行されず、グラウンド内への立ち入りも許可されなかった。結果的にスタンドから選手の練習を眺めるだけとなり、現場での取材や撮影は事実上できない状態でした。この件について、球団側は公式な説明をしていませんが、一部メディア関係者の間では『YouTubeでの発言内容が踏み込みすぎた』『内部事情を語りすぎたことへの警戒』といった見方がされていました」
こうした経緯がある中で、同年11月に行われた球団設立90周年のファンフェスタに大久保氏の姿がなかったことも球団との溝を感じさせるとして話題となっている。
「今回、オコエの退団理由について、憶測で阿部監督までにまで踏み込んだ動画が公開されたことで、『踏み込みすぎでは』といった声が飛び交うなど、またぞろ“出禁危機”が囁かれています。動画の冒頭で大久保氏は『もう俺、怖いもんないのよ』と語っていましたが、現在は東京の新橋に店を出す“居酒屋のおやじ”ですし、言いたいことを言うスタンスを大事にしたいのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
球界への未練がまったくなさそうな大久保氏、歯に衣着せぬ発言でこれからも野球ファンの注目を浴びそうだ。
