東京大学

 12月14日、東京大学で開催されていたミス・ミスターコンテストが終了し、グランプリが決定。ミス東京大学に輝いたのは法学政治学研究科の1年生・須賀ありささんだった。しかし、彼女のグランプリ受賞にネット上では物議を醸しているという。

東大ミスコングランプリに異議

「須賀さんのグランプリに対し、《貧しい学生への差別的発言を行ったミスコンファイナリストへのグランプリ授与に対して抗議するとともに、東大ミス・ミスターコンの廃止と東大広告研究会の解体を強く求めます》という投稿が拡散されているのです。

 投稿者は、須賀さんがミスコンの開催期間中に、“生活に困窮しながら大学に通った方”や“通信制の大学”を嘲笑うような投稿を行っていたとして、彼女を強く批判。この投稿には賛同の声も上がっています」(大学ミスコン運営関係者、以下同)

 須賀さんの該当の投稿はすでに削除されているが、SNSでは投稿のスクリーンショットが拡散されている。物議を醸す須賀さんのグランプリ受賞。前出のミスコン関係者によると、彼女はこのミスコン期間中、何かと話題になることが多かったそう。

「須賀さんは慶應義塾大学を卒業後に東大の大学院に進学しましたが、この行動が“学歴ロンダリング”だと指摘されたり、《慶應の時より東大の方がモテます ライバルが少ないからです》と投稿したことで、“東大に通う女性を侮辱している”と批判を浴びるなど、何かと注目の的になることが多かったです」

“東大の方がモテる”発言については、東大における女性比率が少ないことが理由になっていたという。

東京大学の見解は――

 強気な発言で敵を作ることも多かったようだが、中でも、注目を浴びたのは彼女の私服に関する投稿だという。

「12月4日、《ここはどこでしょう?》という投稿文とともにファッションを公開。この日、須賀さんは『クロムハーツ』のデニムジャケットを羽織り、腕には高級腕時計ブランド『ロレックス』を代表する人気モデル“デイトナ”を光らせていたのです。

 この日のコーディネート推定総額は1000万円超。この豪華すぎるファッションに“どこからお金湧いてんの?”などのコメントが寄せられていました。また、ロレックスの腕時計がはっきりとわかるような角度で撮影されていることから、《見せつけたいだけ》という指摘も上がっている状況です。

総額1000万円を超える私服を公開した須賀ありささん(本人インスタグラムより)

 容姿端麗でお金持ち、強気な姿勢もあいまって、ヘイトを買うことが多い須賀さんですが、差別的発言はまったくの別軸です。本当に差別的な発言を行っていたのであれば、グランプリ受賞に疑問が湧くのも無理はないのでは」(前出・大学ミスコン運営関係者)

 東大は冒頭のような意見が上がっていることは把握しているのだろうか。今後のミスコン開催も踏まえて、問い合わせてみると、

「本イベントは、主催は東京大学広告研究会という非届出団体によるもので、企業がスポンサーとなる商業的活動です。したがって、東京大学の教育・研究活動とはいっさい関係のないものです」

 と回答があった。

「大学側は運営等に関わっていないのでしょうが、“東京大学”の名前を冠するイベントであることは確か。“いっさい関係のないもの”とはいえ、この対応はいかがなものかと。非届出団体であろうが、今後の活動に対し、注意や指導など、何かしらアクションを起こすべきだと思います」(大学関係者)

 ルッキズムを助長するという意見も上がり、ミスコン開催そのものの存続さえ危ぶまれている昨今。大学側は我関せずでよいのだろうか――。