WBC日本代表“侍ジャパン”の井端弘和監督

 2026年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。前回大会で日本に敗れ2位となり雪辱を期すアメリカ代表が、新たに3選手の出場を発表した。

 追加で参加が決まったのは、ツインズのジョー・ライアン、メッツのクレイ・ホームズとノーラン・マクリーン。いずれも活躍が期待される好投手だ。

圧倒的な成績を残している好投手

自身のインスタグラムにてWBCへの参加を表明。前回大会MVPの参戦で日本の連覇への期待が高まる

「ライアンはメジャーデビュー後5シーズンで3度も2桁勝利を挙げていて、今季も防御率はリーグでトップ10入り。ホームズは今季から先発に転向し13勝10敗、防御率3.42をマークしています。昨季まではリリーバーとして活躍していたため、先発もリリーバーもどちらの役割もこなせるのが魅力でしょう。マクリーンは今季にメジャーデビューしたばかりの若手有望株。8試合に登板し5勝1敗、防御率2.06という圧倒的な成績を残しています」(野球専門メディア記者)

 野手は主将を務めるヤンキースのアーロン・ジャッジを中心に、フィリーズのシュワーバーやブルワーズのチュラングなどが参加を表明し、すでに最強の布陣となっているアメリカ。一方で投手陣の編成が課題とされていたが、今回3名が参戦することになりかなりの期待が寄せられている。

 また、アメリカよりもさらに強力な野手陣が揃い「史上最強チーム」と話題になっているのがドミニカ共和国だ。ブルージェイズの主砲ウラジミール・ゲレロにパドレスのマチャド、ガーディアンズのラミレスなどのスター選手に加え、2022年ア・リーグ新人賞に輝いたマリナーズのロドリゲスなど名だたる選手がズラリ。

 あまりに凄すぎるメンバーに、海外でも《一体何なんだこれは?》《なんだかとんでもない打線になってるんだけど…》と驚きの声が続出している。

山本由伸の発言に注目

 一方で前回大会優勝の日本は大谷翔平が出場の意を示したものの、他のメジャー組については未だ謎に包まれたまま。そんな中、12月17日に「第55回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞」を受賞した山本由伸の発言に注目が集まっている。

「受賞後の囲み取材で、山本投手はWBCについて“まだ決まっていることは何もない”と言及しています。とはいえ、“前回大会もすごくいい大会になりました”“またあの大会でプレーできれば、一番いいなと思います”と前向きな言葉も出ていたので、出場を期待できるのではないでしょうか」(前出・野球専門メディア記者)

 慎重姿勢の侍ジャパンに対して、スター選手の投入が続々決まる各国。ネット上では、

「アメリカはいよいよ投手まで一線級を揃えてきたな……」「投手陣まで揃えられたら、どこもアメリカに勝てないと思うんだけど?」「ドミニカはいつも投手以外は最強チームだな」

 などさまざまな声が上がっている。

 いよいよ、来年3月が待ちきれなくなってきた。