WBC日本代表“侍ジャパン”の井端弘和監督

 来年3月開催のWBCに向けて各国が続々と参加選手を発表する中、アメリカ代表に2年連続「サイ・ヤング賞」投手が参戦することが発表され世界に激震が走っている。

アメリカの本気を感じる人選

佐々木のWBC出場について、地元メディア『ドジャース・ネーション』では、“大谷&佐々木の日本代表コンビ”と紹介されている(公式Xより)

 主将のアーロン・ジャッジを中心にマリナーズのカル・ローリー、フィリーズのカイル・シュワーバーなど野手はすでに最強の布陣だった米国代表。投手陣の編成が課題とされていたが、12月17日(日本時間18日)に追加選手が発表された。

「追加選手はツインズのジョー・ライアン、メッツのクレイ・ホームズとノーラン・マクリーンの3名の投手です。ライアンはデビューしてから5シーズンで3度二桁勝利を収めた好投手ですし、ホームズは今季から先発に転向しましたが、昨季まではリリーバーとして活躍。先発とリリーバー、両方の役割ができる貴重な選手です。そこに若手有望株のマクリーンと、アメリカの本気を感じる人選ですね」(スポーツ総合メディア野球担当)

 投手陣もバッチリ配備しこれで最強チームの完成かと思われたが、まさかの18日(日本時間19日)にさらなる選手の参加が発表された。それが、タイガースのタリク・スクバル投手だ。

 スクバルは昨季に18勝・防御率2.39・228奪三振の“投手3冠”を達成し、今季も13勝6敗・防御率2.21・241奪三振を記録している。奪三振はリーグ2位、防御率はリーグ1位となり、2年連続で「サイ・ヤング賞」に選ばれた。

「すでにナ・リーグのサイ・ヤング賞投手、ポール・スキーンズの参加は発表されていました。これでナ・リーグからはスキーンズ、ア・リーグからはスクバルと両リーグのサイ・ヤング投手が参戦するという夢の布陣になったわけです」(前出・スポーツ総合メディア野球担)

ヤンキースの守護神も参戦

 サプライズはこれで終わらない。さらにヤンキースの守護神デビッド・ベッドナーやジャイアンツで今季15勝を挙げたローガン・ウェブ、球速104.5マイル(約168.1キロ)を誇るパドレスの“剛腕”メイソン・ミラーの参戦も明らかになったのだ。

 “これでもか”というほどの超強力選手の投入に、「もはや全米オールスターの様相を呈してる」「前大会も凄かったけど、今回はそれを上回る銀河系軍団だな」「WBCがいよいよ本当の意味での“野球世界一決定戦”になるのか……」

 といった声が相次いでいる。

 かなりの本気度を見せるアメリカ代表。迎え撃つ侍ジャパンはどのような布陣になるのか、目が離せない。