二刀流の活躍で、ドジャースのワールドシリーズ連覇や自身4度目のMVPなど、2025年も輝かしい成績を残した大谷翔平。
絵本の収益を寄付
2025年12月19日、愛犬・デコピンの活躍を描いた絵本『デコピンのとくべつないちにち』(ポプラ社)が2026年2月に発売されることがわかった。
「大谷選手と、投資家で野球ファンのマイケル・ブランク氏が共同著者として書き下ろした絵本です。開幕戦の始球式を舞台に、家に忘れてきてしまった“ラッキーボール”を球場まで届けようと奮闘するデコピンを描いたもの。大谷選手は、この本の収益を慈善団体に寄付するそうです」(スポーツ紙記者、以下同)
絵本を通じての社会貢献活動。設立したばかりの財団も動き出しそうだ。
「子どもたちが健やかに暮らせるための支援や、動物保護を目的としたファミリー財団の設立を2025年11月に発表しました。真美子さんや4月に誕生した愛娘、デコピンの“ファミリー”が一丸となった活動も2026年から本格化していくでしょう。チャリティー活動には、娘さんも含めた家族全員で登場することがあるかもしれません」
注目の集まる2026年の大谷は、どんな成績を残すのか。メジャーリーグ研究家の友成那智(ともなり・なち)さんは冷静に分析する。
「打者としてホームランは45本、打率は2割7分8厘くらい。投手では18試合に登板して5勝1敗といったところでしょう。ドジャースは、ポストシーズンの10月に投手としての調子のピークを持っていくようにします。
シーズンを通しての二刀流は疲れるので酷使はできない。WBCもあるので、休ませながら起用したり、投手としても最初は球数を制限するはずなので、登板数やイニング数はそこまで多くないでしょう。ケガをしてドジャース打線から“打者・大谷”が抜けるのはかなりの痛手ですから」
ファンとしては、さらなる活躍を期待したいところだが、その予想でもメジャーリーグのトップであるのは変わらないようだ。
「2026年もMVPに選ばれると思います。ホームラン王は50%の確率で取れるでしょう。年々周りの大谷選手への要求も高くなっていますが、それに応えてきている。それでも32歳になる年であることやWBCもあると考えると、最初に言ったような成績になるのでは」(友成さん)
“レジェンド”の先輩はどう考えているのか。アジア人初のメジャーリーガーの村上雅則(まさのり)さんに聞いた。
室内練習場にいた大谷くん
「ロバーツ監督はWBCで投手をやってほしくないと言っていましたが、私もやめたほうがいいと思います。シーズン前の調整の段階で、ひじをまたケガしたら投手としては終わり。まだ、あと3年は投手としてやってほしいですし、打って投げてという姿を見たいです」
メジャーのシーズンではどうなのか。心配と期待を語った。
「WBCはありますが、大谷くんはしっかりコンディションの調整ができる選手なので大丈夫でしょう。いちばん怖いのがケガ。スライディングをしたときやデッドボールを受けて故障してしまうのが心配です。
打者としてはホームランを40本打てば合格で、欲をいえば50本。その間の45本は打ってほしいですね」(村上さん、以下同)
日本人メジャーリーガーの先輩から見ても大谷の活躍は“規格外”のようだ。
「2025年の3月に、東京ドームでの開幕戦に行ったとき、スタッフに呼ばれて室内練習場に行ったら大谷くんが打撃練習をしていました。邪魔になったら悪いからと声はかけられなかったけどね。
私がメジャーでプレーした60年前には、こんなに活躍する選手が出てくるとは思わなかった。国民栄誉賞の検討もあるかもしれないけど、それは現役が終わってからにしてほしいですね。今だと本人もプレッシャーを感じてしまうかもしれないから」
2026年は、いったいどんな“SHOW TIME”が待っているだろうか。
