M-1グランプリ2026のチャンピオン『たくろう』(木村バンドの公式Xより)

 12月21日に『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の決勝がおこなわれ、赤木裕ときむらバンドからなるコンビ『たくろう』が第21代王者となった。

最終決戦では圧勝のたくろう

 エントリー数が1万1521組と過去最多となるものの、大会初の2連覇を果たした令和ロマンや昨年準優勝のバッテリィズは不参加。5年連続決勝進出の真空ジェシカや3年連続決勝進出のヤーレンズは最終決戦に残れず敗退となるなど、波乱の展開となった。

「たくろうは、今大会で初のファイナリスト選出。ファーストラウンドでは2位となる861点を獲得し、勢いに乗ったままエバース、ドンデコルテとともに最終決戦へ進みます。結果は、審査員9人中8人がたくろうに投票するという圧勝。ファーストラウンドで1位通過であったエバースは最終決戦で1票も入らず3位となるなど、熾烈な戦いが繰り広げられました」(テレビ誌ライター)

 審査員を務めたのは、中川家・礼二、かまいたち・山内、ナイツ・塙、博多華丸大吉・大吉、笑い飯・哲夫、アンタッチャブル・柴田、ミルクボーイ・駒場、フットボールアワー・後藤、海原やすよともこ・ともこの9人。

 今回初めて審査員となった後藤は、「最後の3組はテクニカル度とかいろいろ計算しながら見ていたんですけど、たくろうでやめましたね。勢いが凄かった」とコメントし、最終決戦でのたくろうを高く評価した。

ネタに出てきた企業から祝福の嵐

 視聴者からは、「赤木裕のキャラクター反則すぎる!あんなんチートやん!」「演技とわかっててもこんなに挙動不審なネタで腹ちぎれるくらい笑うと思わなかった」「今年はレベルが高かったと思う。その中でも決勝のたくろうは圧巻だった」と絶賛の声が続出している。

「ネタに登場した企業からも祝福が寄せられ、“世界に誇るトヨタ自動車”と名前を出されたトヨタ自動車は、公式Xで《たくろうさんグランプリおめでとうございます!ネタでトヨタを出していただきありがとうございました》と投稿。Google Japanからは、《たくろうさん、優勝おめでとうございます Google 中のジェームズが喜んでおりました》と、ネタの内容に合わせたユーモアたっぷりのメッセージが。ほかにも、“Yahoo!で天気予報”が使われたLINEヤフー株式会社の川邊健太郎会長も祝福のコメントを送っています」(スポーツ紙記者)

M-1グランプリ2026のチャンピオン『たくろう』に祝福メッセージを送ったトヨタ自動車(公式Xより)

 ほかにも“KSD”として、ネタにも登場した赤木の母校である京都産業大学からは学長名でこんな粋なコメントも発表された。

M-1グランプリ2025優勝、誠におめでとうございます! 決勝の舞台で「KSD」の名が呼ばれた瞬間、学生、OB、教職員一同、一瞬だけ耳を疑いましたが(笑)、それ以上に大きな笑いと感動をいただきました。本来、本学は「KSU」ですが、今日から本学は「京都で・すごい・大学(KSD)」を自称いたします。最高の「むすび」をありがとうございました。これからの更なる飛躍を期待しています! 京都産業大学(KSU、時々KSD)学長 在間 敬子

 また、たくろうの同期であるお笑いコンビ・ダブルヒガシ大東は、《たくろうえぐい!!!おめでとう!!!!同期が行った!!!!えぐい!!!》と、一緒に見ていた後輩が涙ぐむ様子をアップし、喜びをつづった。

 すでにメディア出演ラッシュが始まっているたくろうは、優勝決定直後に『有働Times』(テレビ朝日系)に出演。番組では、きむらが好きな木村拓哉と赤木が好きなイチローがコンビ名の由来だと語り、反響を呼んでいる。

 お笑い界に新たな旋風を巻き起こすであろう、たくろうの活躍が楽しみ!