愛子さま

 2025年、成年皇族として本格的に公務を担われるようになって2年目の愛子さまは、前年以上に幅広い公務に臨まれた。

2025年の愛子さまのご活躍

「2025年、はじめに国民の前へお出ましになったのは1月2日に皇居で行われた新年一般参賀。うぐいす色のお洋服をお召しになった愛子さまは訪れた6万690人の前でにこやかにお手を振られました。

 コロナ禍以降、参列する人数を絞っていた一般参賀ですが、この回から5年ぶりに人数制限が解除されたのです。参列者の中には、“愛子さまをひと目見たくて来た”という人も多くいました」(皇室担当記者、以下同)

 2月はかつて天皇の離宮だった大覚寺の国宝や重要文化財を紹介する展覧会を鑑賞されたほか、佳子さまとはじめての鴨場接待にも臨まれた。そして3月は国賓として来日したブラジル大統領を招いた晩餐会が開かれ、愛子さまもご同席。

 晩餐会デビューを果たされた翌4月には着物姿で園遊会に出席されるなど、多方面でのご活躍が話題となった。そんな愛子さまのご活躍は首都圏に留まらず全国各地にも及んだ――。

「5月に『大阪・関西万博』を視察するため大阪府へ赴かれたことを皮切りに、今年は5つの県へと赴かれました。万博ご視察から10日後には2024年1月に発生した能登半島地震の被災地お見舞いのため石川県をご訪問。

 さらに今年は戦後80年の節目であることから、太平洋戦争で甚大な被害を被った沖縄県と長崎県にも両陛下と訪問されています。そして9月には『防災推進国民大会』に出席するため新潟県へも足を運ばれました。7月や8月はご両親と那須や須崎の御用邸でご静養をするなど休息も挟みつつ、各地での公務に奮闘されたのです」

 ひとつひとつの公務に誠実に向き合うお姿は各地で感動を呼び、お出ましになる先々では大勢が奉迎に押し寄せた。1年を通じて愛子さまの一挙手一投足に注目が集まったが、中でも最も注目を集めたのが初めての海外公式訪問となったラオスでのご活動だろう。

「今年は日本とラオスの外交関係樹立から70年の節目ということもあり、11月に愛子さまのご訪問が実現しました。6日間の滞在で国家主席に表敬訪問をされたほか晩餐会にもご出席。ラオスの伝統衣装『シン』を着用された際は現地で“大変お似合い”“美しい”と絶賛の声が相次いだそうです。

 晩餐会のスピーチにラオス語を交えられたほか、行く先々でラオス式の合掌の挨拶をされており、訪問する国への気遣いが随所に表れていました。はじめての海外公式訪問で緊張もおありだったでしょうが、高い外交力を発揮し、両国の友好に深く貢献されたのです」

 はじめての晩餐会、5府県へのご訪問、初めての海外公式訪問などをこなす、目まぐるしい一年を送られた愛子さま。私生活では夏に保護猫『美海』を家族に迎え入れられるなどうれしい変化もあった。

 内親王としての信頼や実績を積み重ねられた1年を踏まえ、来年も国民に希望や喜びをお与えになるだろう――。

【上半期】写真で振り返る愛子さまの2025年

1月 新年一般参賀

5年ぶりに人数制限なしで実施され、6万690人が訪れた。参賀者のお祝いに応えるように、にこやかな表情で宮殿のベランダに立たれる愛子さま

2月 大覚寺絵画展ご鑑賞

かつて天皇の離宮だった大覚寺の国宝や重要文化財を紹介する展覧会をご鑑賞。「文化財はどのように運んだのですか」と質問されるなど関心を寄せられた

3月 宮中晩さん会

宮中晩さん会デビューを果たした愛子さま。ブラジルの閣僚と通訳を交えて、笑顔でご歓談(宮内庁提供)

4月 春の園遊会

緊張している様子の招待者には、話題を振って話のきっかけをつくるという細やかな気遣いを見せられた。春らしい淡い水色の和装もお似合い

5月 大阪・関西万博ご視察

2日間にわたり、万博会場を視察された愛子さま。「電力館」では、体験型のゲームを無邪気に楽しむご様子も

6月 沖縄ご訪問

戦後80年の節目に戦没者を慰霊するため沖縄をご訪問。戦争の記憶が残る地を巡ったほか、生存者や遺族とも懇談して平和への思いを新たにされた

【下半期】写真で振り返る愛子さまの2025年

7月 那須ご静養

夏の恒例、静養のため那須御用邸へ。ご一家そろって敷地内を散策し、穏やかなひとときを過ごされた

8月 須崎ご静養

6年ぶりに須崎御用邸に滞在された愛子さま。天皇、皇后両陛下とともに、敷地内のビーチ・三井浜で海水浴を楽しまれた(宮内庁提供)

9月 長崎ご訪問

6月の沖縄訪問に続く2度目の戦没者慰霊では、被爆地の長崎へ。原爆落下中心地碑に花を供え、犠牲者を悼まれた

10月 秋の園遊会

招待者との懇談の中では手話で会話される場面も。手話は初めてだそうで「これからも手話を覚えていきたいです」とお話しになった

11月 ラオスご訪問

初の海外公務で、外交関係樹立70周年を迎えたラオスへ。現地の人々とも積極的に交流され、両国の友好関係の深化に貢献。6日間ご立派に務めを果たされた(共同通信社)

12月 お誕生日

12月1日に24歳のお誕生日を迎えられた。記念に公開された写真には、初の海外公務として訪れたラオスの写真集や料理本が(宮内庁提供)

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12月27日発売!『愛子さま 感動のラオスご訪問』(写真をクリックすると購入ページにジャンプします)

 愛子さま初の海外公式訪問となったラオスでの6日間。晩さん会や午さん会でのお言葉、ファッションなど現地でのご様子を余すところなく収録

 定価:990円(税込み)発売:主婦と生活社 ※お近くの書店に本がない場合は、ブックサービス(0120-29-9625)または、パソコン・携帯電話からネット書店にご注文ください。