たくろう(写真左から赤木裕、きむらバンド) *写真は吉本興業公式サイトより

 12月21日に漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』(テレビ朝日系)の決勝戦が行われ、初の決勝進出を決めた『たくろう』が1万1521組の頂点に立ち、第21代目の王者に輝いた。

 ツッコミ担当のきむらバンドのやりたいことを、ボケ担当の赤木裕が戸惑いながらも巻き込まれる形で参加する……という“挙動不審”漫才で栄光を掴んだたくろうだが、2人が決勝で披露したネタに登場する企業や学校が話題になっている。

ネタに出てきた、やよい軒の反応は

 赤木の出身校であり、1stラウンドの『リングアナ』ネタで『KSD 京都産業大学』と名前を出された同校の広報部は公式Xで、

《たくろうさん、おめでとうございます!! KSUよりもKSDのほうが一般的になってしまったのではないでしょうか…笑》

 と祝福。同じネタで登場した『JTB』や『トヨタ自動車』、最終決戦で披露した『ビバリーヒルズ』ネタに登場した『Google Japan』、『Yahoo! JAPAN』と世界的企業も公式Xで感謝の言葉を綴っている。

 中でも注目を集めたのが、『ビバリーヒルズ』ネタで登場した外食チェーン『やよい軒』だろう。

 ツッコミのきむらから友人の「マクドナルドCEO」を紹介された流れで、「やよい軒でおかわりをしているジョージです」と赤木が挨拶。続けて「おかわり自由だからね。せっかくだから。少食だけど」と続け、大きな笑いを誘った。

 SNSでは、

《呼吸できないぐらい笑った》

 と、絶賛の声が相次いだ。また、放送翌日に来店したXユーザーの中には、

《心なしか、いつもより客が多い気がします》

 という投稿も。そこで『やよい軒』を運営する株式会社プレナスの広告宣伝課に、『M-1グランプリ』で話題になった反響を聞いた。

“おかわり自由”に驚きの声

お客さまからは、“M-1を見て初めてやよい軒に行った”“少食だけどおかわりしようと思う”といった声が寄せられており、これまでやよい軒をご存じなかった方にも、身近に感じていただくきっかけになったことを大変うれしく思っております。社内においても、実際にご利用いただいていないと出てこない“おかわり自由”という細かな点までネタにしていただいたことに驚きの声が上がり、放送後から話題となっていました

たくろうの漫才で注目を集めた「やよい軒」のおかわり自由コーナー 守口ジャガータウン店おかわり処 写真提供/株式会社プレナス

 漫才のネタで特に嬉しかった点に関しては、

やよい軒公式SNSアカウントにも、たくろうさんのネタをきっかけに、“おかわり自由”であることや、海外にも店舗を展開していることを初めて知ったという声が多く寄せられています。やよい軒では、国内産の玄米を仕入れ、おいしさはもちろん健康にも配慮した『金芽米』を使用するなど、お米へのこだわりを大切にしており、今回のネタを通じてこだわりのお米を心ゆくまでお楽しみいただけると知っていただく機会になったことを、大変うれしく受け止めています

 過去にはコーンフレークの漫才を披露したミルクボーイが、『ケロッグ』公式応援サポーターに就任した例も。たくろうをCMなどで起用したり、プレゼントを贈呈することを検討しているか? という質問には、

現時点では、具体的な対応内容については決定しておりませんが、当社のコンテンツへのご出演や、ネタで取り上げていただいたことへのお礼のあり方について検討している段階です。詳細が固まり次第、適切な形でお知らせできればと考えております

 最後に、漫才のネタで注目を集めた「おかわり自由」を楽しむ方法をこう教えてくれた。

ごはんおかわり自由に加え、ごはんが進むお漬物“刻みごま白菜漬け”や豊かな香りと深いコクが特徴のかつおだしもおかわり自由です。定食の〆に、お漬物とだしを合わせただし茶漬けもお楽しみいただけます

 『M-1』効果で、しばらく全国の『やよい軒』の客足が増えそうだ。