『くるみ割り人形』を鑑賞されたご一家。お三方とも赤を取り入れられたクリスマスリンクコーデ

 12月19日、天皇ご一家は東京都渋谷区の新国立劇場でバレエ『くるみ割り人形』を鑑賞された。

2007年のクリスマスでもリンクコーデを

「『くるみ割り人形』は『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』と並ぶチャイコフスキーの3大バレエ作品の1つ。中でも同作はクリスマスの風物詩として世界中で親しまれている、この時期にふさわしい演目です。お三方は終演後、芸術監督を務めた世界的バレエダンサーである吉田都さんと懇談し、それぞれ感想を述べられました。宮内庁によると愛子さまがバレエを鑑賞されるのは今回が初めて。“ダイナミックなジャンプをするのに着地がとても静かですね”と初々しく率直な感想を伝えられました」(皇室担当記者、以下同)

 一方で、お父さまである陛下はたびたびバレエ鑑賞に足を運ばれている。

「2023年は雅子さまとご一緒に『眠れる森の美女』を、今年4月には『ジゼル』を鑑賞されています。『ジゼル』をご覧になった際は“本当に素晴らしい公演でした”と感動を表現されていて、バレエに深い関心と造詣をお持ちなのだと伺えました。そんなバレエ好きな陛下が“家族そろってクリスマスの思い出を作りたい”とお考えになり、今回の鑑賞が実現したのかもしれません

 “クリスマスを家族で楽しみたい”との思いはお三方の装いにも表れていたという。

陛下はスーツに赤のネクタイ、雅子さまは黒のジャケットに赤に近いビビットなピンクのインナー、愛子さまはバーガンディーのワンピースと、みなさまが装いのどこかに赤を忍ばせたリンクコーデでお出ましになったのです。赤はクリスマスの夜の出来事を描いた『くるみ割り人形』にぴったりな色。特に愛子さまがお召しになっていたワンピースは普段の公務で着用されるものよりドレッシーで、場にふさわしい優雅なデザインでした。鑑賞されるにあたり、事前に“こんなデザインで、この色を入れよう”と相談されたのでしょう。ご家族の仲の良さと、クリスマスを全力で楽しみたいというお考えが伝わる素敵なコーディネートでした」(ファッションジャーナリスト)

 今回の“クリスマスリンクコーデ”は、今から20年近く前のご一家のお姿を想起させるという。

2007年12月、当時6歳だった愛子さまはご両親とお忍びで恵比寿ガーデンプレイスのイルミネーションをご覧になったことがありました。この時、愛子さまは鮮やかな赤のアウターを、陛下は赤いタートルネックをお召しになっていました。おふたりの“赤”の差し色が雅子さまのブラウンのコートにマッチしていて、上品でありながらクリスマスのホリデー感を感じさせる秀逸なバランスだったのです。この時からご一家の中で“クリスマスの差し色と言えば赤”というイメージがあるのかもしれません。この日の愛子さまは周囲の目が恥ずかしかったのか、陛下のコートの裾をぎゅっと掴まれていて、とても微笑ましかったです」(前出・皇室担当記者)

 それから18年が経った今もご一家の仲は変わらないどころか、より深い絆を紡がれているように見える。装いに忍ばせる赤が年月を重ねて深まるご一家の愛を物語っている――。