12月23日、俳優の波瑠が自身のInstagramを更新し、5歳年下の俳優・高杉真宙との結婚を電撃発表した。二人は2023年のドラマ『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)で共演。“リアルお嫁くん”なゴールインに、SNS上では祝福の声が溢れている。しかし、この幸せなニュースを聞いて、10年前の“熱愛相手”を思い出した人はそう多くないだろう。今や国民的俳優となった、坂口健太郎だ。
“4度目の正直”で掴み取った悲願
今から10年前、坂口がまだテレビドラマに出演し始めたばかりの無名時代に、二人の熱愛は報じられていた。
「2015年7月、一部スポーツ紙が二人の交際を報じました。しかし、双方の事務所は即座に『友人の一人』と否定。じつはその時期、波瑠さんにとっては人生を分ける大事なタイミングだったのです」(芸能プロ関係者、以下同)
熱愛報道が出た2か月後の9月から、波瑠が主演を務めるNHK連続テレビ小説『あさが来た』が放送スタートする予定だったのだ。
「朝ドラ放送直前という極めて微妙な時期でしたので、作品を変な色眼鏡で見られることを避けたかったNHKとしては、事務所がきっぱり否定してくれて胸を撫で下ろしたのではないでしょうか」
波瑠としても、このチャンスだけは絶対に逃せなかった。なぜなら、彼女にとって“4度目の正直”で掴み取った悲願だったからだ。
「波瑠さんは中学1年生の2004年にスカウトされて芸能界入りしましたが、当初はまったく仕事がなかったといいます。初主演の映画はわずか10分の短編。台詞すらない役や、始まってすぐに電車にはねられて死んでしまうような役も経験しています」
その後、『てっぱん』『純と愛』『あまちゃん』と、朝ドラヒロインのオーディションに3回連続で落選。それでも腐ることなく挑み続けた4回目、ついにヒロインの座を射止めたのだ。
波瑠が半年間演じきった『あさが来た』は、終わってみれば今世紀最高の平均視聴率23.5%を記録。この数字はいまだに破られていない。
「波瑠さんは一見するとクールで透明感のある印象ですが、じつはハングリー。自他共に認める“貪欲な一面”を持っています」
実際、朝ドラのオーディションに落ち続けていたときのインタビューで彼女はこう語っている。
《私はけっこう野心家だから、“いちばんにならないとダメでしょ”ぐらいに思っていて》
《今年来る、来年来るって何年言われているか分からないので、今年こそ、そのポジションを抜け出したい。ブレイクしたいです(笑)》
その言葉通り、『あさが来た』で見事にブレイク。その後も『あなたのことはそれほど』や『G線上のあなたと私』など、一癖ある役柄にも果敢に挑戦。『あさが来た』以降の10年間、ほぼ毎年連続ドラマで主演を張るという、女優としての確かなキャリアを築いてきた。
私生活では2019年に、俳優の齋藤雅弘との熱愛が報じられたが、事務所は以前とは違って、「プライベートは本人に任せています」と回答。隠し立てしない自立した恋愛を貫いてもきた。
それから6年。ついに辿り着いた“5歳年下イケメン俳優”とのゴールイン。2026年2月からは、織田裕二、反町隆史、亀梨和也といった豪華俳優陣が共演するWOWOWの超大作ドラマ『水滸伝』への出演も控えている。
2026年、野心家・波瑠“第二章”の幕開けか――。
