お笑いコンビ・令和ロマンの高比良くるまが12月22日に更新したオフィシャルYouTubeチャンネルで、21日に放送された『M-1グランプリ2025』(朝日放送制作・テレビ朝日系)の“振り返りトーク”を行った。
演出が過剰だと指摘された「M-1」
令和ロマンは2023年と24年の「M-1」で大会史上初の二連覇を成し遂げている。「M-1」では前年度のチャンピオンが出演するのが恒例となっているが、くるまはその裏事情を語った。
「オープニングの演出としてレッドカーペットが敷かれた実際の『M-1』の舞台に令和ロマンの2人が登場し、『M-1グランプリ』をテーマとして3分間の漫才を披露する提案があったそうです。くるまさんは『しんどい、しんどい』と断り、相方の松井ケムリさんも『あそこ出る人以外漫才しちゃダメよ』と話していました」(スポーツ紙記者、以下同)
くるまは「やれと言われたらできる」としながらも、ボケが出演者とかぶってしまう懸念などを冷静に指摘していた。
ネット上では《誰が考えたんだ、こんなイタい演出》《冒頭で連覇王者が漫才やったらあとに出る芸人さんたちが気の毒すぎる…》と、くるまに共感するコメントが並んだ。
こうした声が聞かれる理由を放送作家が語る。
「『M-1』は2017年から出演の順番が、その場で決まる『笑神籤(えみくじ)』のシステムが導入され、緊張感が生まれています。ネタを披露する順番によって、受け方も大きく違ってきます。今年の大会では、3位のドンデコルテが845点に対し、4位の真空ジェシカが844点とわずか1点差で最終決戦進出の命運が分かれました。
初連覇した令和ロマンが漫才を披露した場合、大会の微妙な空気を左右してしまう可能性を感じた高比良さんの感覚は正しいと思います」
幻の令和ロマンのオープニング漫才はもとより、このところの「M-1」は“過剰演出”も目立つ。
「今回の『M-1』は大会のドキュメント、出演者の楽屋からの中継、審査員の紹介などで30分強を要し、実際に漫才がスタートしたのは放送開始から45分後でした。敗者復活戦の中継だけでなく関連番組も多数放送されているため、もう少しコンパクトに見せてほしいと考えている視聴者は多いのではないでしょうか」
来年の『M-1』の演出はいかに――。
