スーパーの食材で作れる世界の卵レシピ

 値上がりしても食卓に欠かせない卵。けれど、作るのは目玉焼きや卵焼きばかりで、ついワンパターンになりがち。

 そこでスーパーの食材だけで作れる“世界のおかず”レシピをご紹介。手軽にマンネリ解消&旅気分を味わえます♪

卵さえあれば世界中の料理が楽しめる

 卵の消費量世界ランキングで毎年上位に入るほど、卵大好きな日本人。とはいえ、冷蔵庫に常備はしていても、新しい卵料理のレパートリーはなかなか増えないもの。

鶏卵は、ビタミンCと食物繊維以外の栄養素を含む、とっても優秀な食材。そのため、世界中で愛されていて国ごとに驚くほど多様な料理があります。海外のアイデアを取り入れることで、料理の幅がグンと広がりますよ

 と話すのは、栄養士で料理研究家の青木敦子さん。いつもの食材の組み合わせでも、少し工夫をするだけで、海外気分を味わえる料理になるという。

「じゃがいもとピザ用チーズ、目玉焼きを組み合わせたらスイス風のハッシュドポテトが作れますし、ストック食材として定番のトマト缶と組み合わせればスペイン風のおつまみだって作れます。

 いつもの卵料理とは違う華やかさや彩りが出る一品も多く、日々の食卓にそっと添えるだけで自然と気分も上がるはずです」(青木さん)

 調味料を含め、スーパーでそろう食材だけで作れる、世界の卵料理をご紹介♪

レシュティ[スイス連邦]

 外はカリッ、中はほっくり。半熟卵がとろ~っと絡むハッシュドポテト

レシュティ[スイス連邦]

材料/2人分
・じゃがいも…2個
・ベーコン…40g
・バター…10g
・ピザ用チーズ…50g
・オリーブオイル…大さじ1
・卵…2個
・塩、こしょう…各適量
・ローズマリー(あれば)…適量

【作り方】
(1)じゃがいもは皮をむきスライサーなどで千切りにし、塩、こしょうを振りかけ混ぜ合わせる。ローズマリーと短冊切りにしたベーコンを加えさらに混ぜる。
(2)フライパンにバターを入れて、(1)のじゃがいもを敷き詰め、フライ返しなどで押さえながら、フタをして焼く。焼き色がついたら、上下を逆にして、まわりからオリーブオイルを流し入れる。
(3)ピザ用チーズを散らし、その上に卵を割り入れ、軽く塩、こしょうを振り、フタをして卵が半熟状になるまで5分程度温める。チーズが溶けて卵に火が入ったら器に盛りつけ、ローズマリーを散らす。

カイ ヤッ サイ[タイ王国]

 ナンプラーとケチャップで味つけしたひき肉を薄焼き卵で包むエスニックなひと皿

カイヤッサイ[タイ王国]

材料/2人分
・卵…3個
・ナンプラー…小さじ1
・ニンニク…1片
・玉ねぎ…1/2個
・にんじん…50g
・豚ひき肉…100g
・ピーマン…1個
・油(お好みの食用油)…適量
A[オイスターソース・ナンプラー…各小さじ1、ケチャップ…大さじ2、砂糖…小さじ1]
・塩、こしょう…各適量
・スイートチリソース、ホットチリソース、添え野菜(お好みで)…各適量

【作り方】
(1)フライパンに油、みじん切りにしたニンニク、粗みじん切りにした玉ねぎとにんじんを入れ炒める。玉ねぎがしんなりしたら豚ひき肉を入れ、豚肉の色が変わったら粗みじん切りにしたピーマンを入れてさらに炒める。Aを加えて混ぜ合わせ、塩、こしょうで味を調える。
(2)ボウルに卵を割り入れ、ナンプラーを加えて混ぜ合わせる。フライパンに油を引き、温まったら半量の卵液を流し入れ、薄焼きの卵焼きを2枚焼く。
(3)卵焼きの真ん中に(1)の半量をのせて、四方を折り曲げて具材を包み、包んだほうを下にして、お皿に盛る。卵の表面に対角線に切り込みを入れて折り曲げ、お好みでパクチーやミニトマト、リーフレタスなどの添え野菜と、スイートチリソース、ホットチリソースを添える。

ケランチム[大韓民国]

 蒸した卵のやさしい風味を味わうふわとろ食感の韓国風卵スフレ

ケランチム[大韓民国]

材料/2人分
・卵…4個
・水…180ml
・酒…大さじ1
・塩…小さじ1/4
・鶏ガラスープの素(顆粒)、砂糖…各小さじ1
・万能ねぎ…5〜6本
・ごま油、白すりごま…各大さじ1

【作り方】
(1)鍋に水、酒、鶏ガラスープの素、塩、砂糖を入れて中火にかける。沸騰したら溶き卵を少しずつ流し入れ、卵が少し固まるまでよくかき混ぜる。
(2)小口切りにした万能ねぎを一部残して加え、フタをして弱火で3分ほど火にかける。火を止めてそのまま2~3分蒸らしてからフタを開け、残りの万能ねぎと、すりごまを振りかけ、ごま油を回しかける。

モンティ クリスト[カナダ]

 とろけるチーズとハムの塩けが溶け合う休日の朝ごはんにぴったりなフレンチトースト

モンティクリスト[カナダ]

材料/2人分
・食パン(8枚切り)…4枚
・スライスチーズ、ハム…各4枚
・卵…2個
・牛乳…150ml
・メープルシロップ(はちみつでも可)…大さじ1
・バター…30g
・粉糖、添え野菜(お好みで)、メープルシロップ…各適量

【作り方】
(1)食パンにスライスチーズ、ハム、スライスチーズ、ハムの順にのせ、その上にさらに食パンをのせて挟み、同じものを2個作る。
(2)バットに卵を割り入れ、牛乳、メープルシロップを加えてよく混ぜ合わせる。(1)をバットに入れ、片面5~10分ずつ漬ける。
(3)半量のバターを入れたフライパンを火にかけ、バターが溶けたら(2)を焼き色がつくまで焼く。残りのバターを加えて裏返し、もう片面に焼き色がついたら粉糖を振りかけて、器に盛りつける。お好みでリーフレタスやりんごを添え、メープルシロップをかける。

リハマカローニ ラーティッコ[フィンランド共和国]

 肉のうまみと牛乳のコクが広がるリッチなマカロニのオーブン焼き

リハマカローニラーティッコ[フィンランド共和国]

材料/2人分
・マカロニ…100g
・合いびき肉…200g
・卵…3個
・玉ねぎ…1/2個
・牛乳…300ml
・にんじん…1/3本
・セロリ…1/2本
・オリーブオイル…大さじ1
・ナツメグ、塩…各小さじ1/2
・塩、こしょう…各適量
・ピザ用チーズ…50g
・ケチャップ(お好みで)…適量

【作り方】
(1)フライパンにオリーブオイルとみじん切りにした玉ねぎを入れて中火で炒める。しんなりしたら、にんじんとセロリのみじん切りを加え、にんじんがやわらかくなったら合いびき肉を入れてさらに炒める。肉の色が変わったら塩とナツメグを加えて味を調える。
(2)マカロニは1%の塩を入れたお湯で指定の時間より2分程度短めにゆでて水けをきり、(1)に加えて混ぜ合わせ、耐熱皿に入れる。
(3)ボウルに卵を割り入れ、牛乳を加え、よく混ぜ合わせ、塩、こしょうで味を調え、(2)に注ぎ入れる。ピザ用チーズを散らし、180°Cのオーブンで30~40分焼き色がつくまで焼く。お好みでケチャップを添える。

ウエボス ア ラ フラメンカ[スペイン王国]

 野菜の甘みとトマトの酸味に卵のまろやかさが合うスペインの定番おかず

ウエボスアラフラメンカ[スペイン王国]

材料/2人分
・玉ねぎ…1個
・ニンニク…1片
・パプリカ(赤・黄)…各1/4個
・グリーンピース(水煮)…50g
・マッシュルーム…3~4個
・卵…2個
・トマトホール缶(カットトマト)…400g
・生ハム…2枚
・オリーブオイル…大さじ1
・塩、こしょう…各適量

【作り方】
(1)鍋にオリーブオイルとみじん切りにしたニンニクを入れて弱火にかけ、香りが出たら、みじん切りにした玉ねぎを加え、しんなりするまで炒める。しんなりしたらトマトホール缶を加えて半量になるまで煮詰め、塩、こしょうで味を調える。
(2)スキレットまたは耐熱皿に(1)を移し、薄くスライスしたパプリカ、マッシュルーム、グリーンピースをのせて卵を割り入れ、250°Cに温めたオーブンで5~6分焼く。
(3)オーブンから取り出し、生ハムをまわりに散らす。

フーヨーハイ[中華人民共和国]

 カニの風味豊かなオムレツにとろとろの餡をかけて召し上がれ

フーヨーハイ[中華人民共和国]

材料/2人分
・卵…4個
・カニのほぐし身…1缶(55g)
・たけのこ…30g
・干ししいたけ…2枚
・長ねぎ…10cm
・塩、こしょう…各適量
・油(お好みの食用油)…大さじ2
・ごま油…大さじ1
A[鶏ガラスープ…150ml、オイスターソース・塩…各小さじ1/2、砂糖…小さじ1と1/2]
・片栗粉、水…各大さじ1
・白髪ねぎ、グリーンピース(水煮)…各適量

【作り方】
(1)たけのこは千切りにし、しいたけは水で戻し、薄くスライスする。長ねぎは粗みじん切りにする。フライパンにごま油を引いて、たけのことしいたけ、長ねぎを炒め、軽く、塩、こしょうで味を調え、長ねぎがしんなりしたら火から外す。
(2)ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、(1)を加え混ぜ合わせる。
(3)フライパンに油を入れてなじませ、(2)を流し入れて全体を大きくかき混ぜる。半熟状になったら形を整え、上下を逆にして裏側も焼き、焼き色がついたら皿に盛りつける。
(4)中華鍋にAとカニを加えて火にかける。沸騰したら水溶き片栗粉を加え、とろみをつけて(3)の上に回しかけ、白髪ねぎをのせグリーンピースを散らす。

『スーパーの食材で作る世界の卵料理』(1800円+税 双葉社 青木敦子/著)※画像をクリックするとAmazonの商品ページにジャンプします。
青木敦子さん●栄養士、博士(食物栄養学)、名誉フードスペシャリスト。語学留学を機に50回近く渡欧し、ヨーロッパを中心に世界各地の料理を学ぶ。メディア出演多数。

教えてくれたのは……青木敦子さん●栄養士、博士(食物栄養学)、名誉フードスペシャリスト。語学留学を機に50回近く渡欧し、ヨーロッパを中心に世界各地の料理を学ぶ。メディア出演多数。著書に『スーパーの食材で作る 世界の卵料理』。[Instagram:@ambrosio.japan


レシピ考案・料理/青木敦子 写真・スタイリング/安井真喜子