ヤンキースのGM付特別アドバイザーを務める松井秀喜氏が、将来的な巨人復帰への意思をこれまでになく明確に示したことが話題を呼んでいる。恩師・長嶋茂雄さんの逝去を経て、沈黙を守り続けてきたレジェンドの心境にどのような変化があったのか。
「もちろん巨人」と明言した松井氏
1月2日に放送された『有働Times 新春SP』(テレビ朝日系)に出演した松井氏は、インタビューの中で指導者としてユニフォームを着る可能性について問われ、こう答えた。
「指導者という立場で、どこのユニフォームを着るのが一番自然で、一番自分の情熱が燃えてくるかって言ったら、もちろん巨人なんじゃないかなって思いますよ、やっぱり。可能性としてね」
これまでになく明確な言葉で古巣への愛を語った松井氏。もちろん、現在は指揮を執る阿部慎之助監督を全力で応援しているとした上での回答ではあったが、公の場でここまで踏み込んだ発言をするのは極めて異例のことだ。
「松井氏の監督就任については、これまで何度も待望論が上がりましたが、本人がこれほど前向きに言及することはほとんどありませんでした。それが今回、阿部監督への配慮を挟みつつも『もちろん巨人』と断言した背景には、2025年6月に亡くなった長嶋さんとの『約束』があると考えられます。
弔問のために帰国した際、松井氏は長嶋さんと生前に交わした約束について触れましたが、具体的な内容は明かしませんでした。しかし、球界関係者の間では、それが『巨人の監督として伝統を引き継ぐこと』だったのではないかと推測されています。今回のインタビューはその外堀が埋まったことを象徴するものと言っていいと思います」(スポーツ紙記者、以下同)
こうした“松井監督”誕生の機運が高まる中、ファンをさらにワクワクさせているのが、かつてのチームメイトたちによる具体的な「ドリーム組閣案」だ。
昨年12月29日には、元巨人投手の高橋尚成氏が自身のYouTubeチャンネルを更新。「【組閣案】未来の巨人監督・ヘッド・コーチ人事は…巨人軍OBの本当の仲」と題して、もし松井監督が誕生したらという仮定でコーチ人事予想を繰り広げた。
堀田一郎氏の名前も浮上
「まず、ヘッドコーチについては『間違いなくヘッド的存在は由伸じゃないかな』と、巨人の監督経験もある高橋由伸氏を予想。投手コーチは上原浩治氏の名前を挙げ、『ここはやっぱここ外せないんじゃないかな』と語りました。他にも、バッテリーコーチに村田善則氏、守備走塁コーチには一軍での実績が乏しい堀田一郎氏の可能性を指摘するなど、松井氏に近しい人物を熟知している尚成氏ならではの“本気の人選”でしたね」
“松井監督”については、昨年11月に上原のYouTubeチャンネルでも語られたことがあった。この時は、松井氏や清原和博氏、工藤公康氏といった2002年の優勝メンバーが集結。
そこでも工藤氏が「いつかその姿を見てみたいと強く思っています」と語り、清原氏も「いつかそういう日が来るのを見てみたい気はありますよね」と後押ししていた。
「特に、長嶋さんが亡くなって以降、松井氏を取り巻くOBたちの結束は非常に強固になった印象です。松井氏はヤンキースのマイナーで巡回コーチを務めるなど、指導者としての適性は故・野村克也氏ら名将からも『将来は監督にならなきゃいけない』と太鼓判を押されてきました。人格者であり、メジャーと日本の両方を知る彼が監督になれば、優勝から遠ざかっている今の巨人に新しい風を吹き込むのは間違いありません」
一方で、気になるのは現在の阿部監督の心中だ。松井氏より一足先に監督として巨人を背負う立場になった阿部監督にとって、偉大な先輩である松井氏の“巨人宣言”は刺激にならないはずがない。
阿部監督も現役時代から松井氏を尊敬し、松井氏もまた「阿部監督を何年でもやってほしい」とエールを送っているが、もしV奪還に苦しむようなことがあれば、この強力すぎる“次期監督候補”の存在は阿部監督にとって大きなプレッシャーになるだろう。
