1月4日から、X上で在校生徒による暴行動画が拡散されている栃木県の県立高校。動画は約9秒のもので、校内の男子トイレで撮影されたものと見られている。
栃木県立高校で暴行事件
「男子トイレには10名ほど男子生徒が集まっており、2人の生徒が相対していました。“レディ、ファイト”という掛け声のあと、ひとりの生徒が無抵抗の生徒の顔面を殴ったのです。その後も、右足で後頭部に蹴りを入れ、もう1発顔面を殴っていました。
当事者の2人以外の生徒は“うわーっ”と声を上げたり、笑い声が聞こえるなど、止める様子は全くなし。一方が無抵抗だったこともあり、“ケンカ”ではなく、“いじめ”や“暴力事件”と捉えられ、この動画は瞬く間に拡散されました」(スポーツ紙記者、以下同)
X上では、暴行を行った生徒の学校や名前が特定されている状況だ。
「当該生徒が通う高校は、拡散された動画の生徒が自校の生徒だと認めたうえで、“いじめ防止対策推進法のいじめの定義に該当し得る”と見解を示しました。同校は全校生徒を対象にしたアンケートを行う予定で、並行して動画の削除も進めていく方針だそうです。これは“暴行事件”として、警察も調査を進めているといいます」
1月7日に放送された『サン!シャイン』(フジテレビ系)で取り上げた際、司会の谷原章介は「正直、非常に許せないなと思ったと同時に、見ててすごくつらくなりました」とコメント。
「谷原さんは動画を見たとしてうえで、“表に出て問題化されたことは良い面もあると同時に、でも、笑いながらそこにいて、その動画を撮っていた人がいた。その心境が本当に理解できないし、同じ世代の子を持つ親として、非常に苦しい思いになりました”と感想を述べていました。
武田鉄矢さんも“これは決闘じゃないんです。この暗さがものすごく胸に重く、暗く響いてくるんですね”と語っていました」
教育委員会の見解
SNS上だけでなく、テレビ番組や新聞等でも取り上げられ、全国的に広まった今回の動画。暴行があったとされる高校のホームページには“いじめ防止基本方針”と題した文書が公開されており、そこには、
《生徒一人一人に対して、豊かな心を育み、道徳性を身につけさせることを通して「いじめを許さない心」や「いじめを起こさない力」を育成し、いじめに発展するかもしれない日常のトラブルの解決が図れるよう、計画的な指導を実践します》
などと記されている。
「栃木県の福田富一知事は、6日に行われた記者会見で“動画を視聴し、絶句した。ひきょう者、弱い者いじめはやめろと思った”と発言しています。実際に動画を目にした方なら当時の状況がどのようなものか、より理解できるかもしれませんが、これは“いじめ”という枠を完全に超えており、学校の方針にある《いじめを起こさない》からは程遠い状況です。
いじめをゼロにすることは難しいと思いますが、高校には掲げている方針に沿うよう改めて指導してもらいたいですね」
ネット上では、
《やったやつも傍観してるやつもゴミやな》
《すげーな何の躊躇もなく人を殴れるって間違いなく人間の不良品だわ》
《殴る方も見て煽ってる方も、頭おかしい》
など、批判が過熱している。
「こうした炎上動画でありがちなのが、加害者の特定や過度な誹謗中傷です。今回も加害生徒の家族の特定など、明らかに行き過ぎた行為がすでに散見されます。もちろん、特定等の過度な行為はすぐにやめるべきですが、SNSで拡散された情報が“真実”とは限らないので、情報を受け取る側も慎重に判断する必要があるでしょう」
6日以降、週刊女性PRIMEは同校に何度も問い合わせの電話をかけてみたが、『通話中』となるばかりで、コール音すら鳴らない状況が続いており、対応に追われていることが推測できる。そんな中、7日の夕方ごろ、県の教育委員会は会見を開いた。
「県教委は、本動画について、昨年12月19日に校内のトイレで撮影されたものと説明し、被害に遭われた生徒および関係者や県民の方々、動画を見て不安に思われた方に対して謝罪。
県教委の指導主事を学校に派遣し、詳しい事実関係を確認しているとしており、専門家の助言のもと生徒のメンタルケアに万全を期す準備を進めているとしました。さらに、“SNSでの動画拡散において加害生徒の氏名等が特定されるということは重大な侵害となっている。二次被害がないことを強く願う”と語りました」(同前)
会見から一夜明けた8日、県教委の担当者が取材に応じてくれた。
「4日から現時点で、電話とメールで各600件ほどのお問い合わせが届いている状況です。(過度な特定や誹謗中傷に対して)保護者の方が民事訴訟を起こす等については把握できておりませんが、県教委としては警察と協力しながら、関係する生徒たちの心のケアを徹底して進めていきます。また、不安を抱いている生徒も多いようなので、通常の環境に戻せるよう対応したいと思います」
正義を振りかざしているつもりが、自身が加害者になっていることもあり得る。ネット上に書き込む際は、一度立ち止まることも重要だろう。
