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 1月7日放送の『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)で報じられた、大阪のラーメン店と訪日観光客との“二重価格”にまつわるトラブルが物議を醸している。

「中国人をこの先出入り禁止にしようと思います」

 トラブルが発覚したのは、1月4日に店舗の公式Xが《只今、中国人が店でトラブルを起こしており警察を要請しております》《外国人トラブルの9割が中国人という事もあり、中国人をこの先出入り禁止にしようと思います》と呟いたことからだった。

「番組の取材によると、店舗では日本人と訪日客で“二重価格”を導入していて、券売機の言語設定で分けるようにしていたそう。日本語以外の言語を選択した人は、訪日客用の価格と商品仕様になるといった具合です。4日、インバウンド用のラーメンを選んだ中国人観光客が、食べた後に《メニューが違う》と騒ぎ返金を要求してきたことからトラブルへと発展しました」(旅行代理店広報)

 返金を求める中国人観光客と返金はできないと断る店側で押し問答となったが、店員が警察を呼ぶと伝えたところ観光客の態度が一変。謝罪してきたため警察を呼ぶことはしなかったという。警察が介入する寸前のトラブルにまで発展してしまった“二重価格”。だが、飲食店以外でも二重価格を採用している場所は他にもある。

ジャングリア沖縄も二重価格

『ジャングリア沖縄』の実際の様子(Xより)

 2025年7月にオープンしたテーマパーク『ジャングリア沖縄』は、1Dayチケットの価格が6930円。しかし、HPのチケットガイドには「※国内在住者向け料金です」との表記がある。では訪日客向けはいくらなのかというと、8800円とのこと。約2000円も高い価格を設定しているのだ。

 他にも京都などの人気観光地では、寺院の拝観料や宿泊施設でも二重価格の動きが進んでいる。

「文化庁は昨年末、国立の美術館や博物館を運営する独立行政法人に対して、二重価格の導入を検討することを求める方針を固めました。入館料を二重価格にすることでインバウンド客からの収入を増やし、国からの交付金割合を減らして持続可能な運営を目指すのが狙いです。海外の観光施設ではすでに採用されているところもありますから、日本だけでなく世界的な動きなのではないでしょうか」(前出・旅行代理店広報)

 とはいえ、今回のラーメン店のようにトラブルの種にもなりかねない二重価格。ネット上では、「外国人はお金持ってんだから、どんどんお金を落とさせればいいんだよ」「観光客からしたらインバウンド価格でも安いだろ。気にせず値上げすべき」

 の声がある一方で、

「メニューでわかりやすく二重価格を出してたら、そりゃ不満が出るのも当然」「高い価格だけを出して日本人なら割引するとか、不満を持たれないよう工夫してやるべき」

 などとさまざまな意見があがっている。

 インバウンドに対応するための店舗や施設側の負担を考えると、二重価格は何らおかしいことではない。しかしその方法はしっかりと考える必要がありそうだ。