1月4日に在校生徒による暴行動画が拡散され、7日には記者会見を開く事態に発展した栃木県立高校の暴力事案。1月7日、今度は山口県の高校生が行ったとされる暴行動画が物議を醸した。
「本校の生徒ではありません」
「動画投稿者は山口県内にある高校の名前を挙げ、そこの男子生徒が下関市にある商業施設の駐車場らしき場所で暴行していたと記していました。
暴行を加えた、加えられ人物2名のほかにも、複数人がその場を取り囲んでいる状況でしたが、栃木県立高校の動画とは異なり、当該のふたりは何やら口論になっていたのです。“ケンカ”の文脈が強そうな動画で、“いじめ”とは異なる可能性が高そうです」
動画に対しては、
《これは男の勝負やろうな》
《これはどっちもどっちな気がする》
《これはタイマンなのでOK》
など、“ケンカ”と捉える人が多かった模様。
動画に映っている人物は名前の挙がった高校の生徒なのだろうか。高校に問い合わせてみると、
「暴行を受けている人物は本校の生徒ですが、暴行を加えているのは本校の生徒ではありません。(現場にいた)該当の生徒らに聞き取りを行ったところ、本動画は2024年12月ごろに撮影されたもので、生徒らが説明している内容もどこまで正確なものなのかはわからない状況です」(該当の高校の教頭、以下同)
生徒に当時の状況を確認したところ、暴行を加えている男性と電車内でトラブルになったという。
「被害生徒は、電車で暴行を加えた方とトラブルになり、呼び出されたと説明していました。呼び出された場所に一人で行くのは不安に感じたようで、何名か本校の生徒とともに向かったとのことです。
この動画を受けて、学校側の考えと被害を受けた生徒やその保護者、ご家庭との考えを調整していくことが大切だと考えています。ただ、最も優先すべきは被害生徒の意思だと捉えています」
学校は「警察と相談」
教頭は誤った情報が拡散されていることに懸念を抱く一方で、被害生徒の“気持ち”をないがしろにしてはいけないと考える。
「私たちとしては、間違った情報が拡散されている中で、報道機関等からの問い合わせがあることは、“事実の訂正”という意味でありがたい面もあります。しかし、その一方で被害を受けた生徒は“事案を大きくしたくない”という意向があります。そうした面も踏まえて、対処の方法を思案しているところです」
栃木県立高校で起こった暴行事案とは異なり、学校外の人物が関わったことで、学校での対応も難しくなっているという。
「本校の生徒同士の事案であれば、学校でできることも増えたと思いますが、学校外の方が関わっている事案なので、学校でできることの限界もあります。警察とも相談しながら、今後何ができるか、どう対応していくかを検討しています」
今後の対応については、次のように話す。
「弁護士等にも相談しましたが、どう対応していくべきか、まだはっきりと決め切れていない状況です。
本校としてホームページ上に掲載する等も検討しましたが、真偽がわからないままでも学校名が晒され、それがあたかも真実のように伝わっていく状況を踏まえて、こちらが何かを発表しても“隠ぺい”などと指摘されることを懸念しています。入試のシーズンでもありますし、発表したことで、業務に追われることも想定できますので、どう対応すべきかについて、苦慮しています。
もちろん、被害生徒のことを配慮しながらですが、真偽がわからない中で情報が拡散されてしまう状況を変えていけるきっかけになればと思います」
尚、動画には制服姿で喫煙する人物が映されていたが、現在は同校に在籍していない人物とのことだった。
あっという間に情報が広がっていく昨今。発信側も受信側も、安易な拡散は避けるべきだろう。
