松江西高校(ホームページより)

 1月4日に投稿された栃木県立高校の生徒による暴行動画を皮切りに、SNS上では中学生や高校生の問題行為が収められた動画が拡散されている。島根県松江市にある松江西高校もそのうちの一校だ。

生徒が教師に「バカ」「死ね」の暴言

「松江西高の動画では、生徒2名が教師と相対し、“バカ”や“死ね”などと暴言を吐き、終始挑発的な態度を取っていました。教師に対し直接的に暴力は加えないものの、机や椅子を蹴り飛ばし、笑いながら教師を挑発。

 何がきっかけでこのような事態に陥ったのかは不明ですが、生徒らの過激な行動には批判が寄せられている状況です」(全国紙社会部記者)

 1月8日、松江西高校のホームページでは、『お知らせとお詫び』と題した文書を公開。そこには、《本校に関する過去の事案がSNS上で拡散されていることを確認しております》としたうえで、《当該事案は2024年のもので、事の直後に事実確認を行い、関係する者について指導等を行い、解決しています》と記されていた。

「文書では、《関係する者やその家族を特定した情報も流れ、誹謗中傷を受けるなど、プライバシーが侵害される状況に至っております》と状況を説明。

 事案の詳細については、《関係者のプライバシー保護の観点から、説明を控えさせていただきます》と綴られていました。本人だけでなく家族までもが特定され、陥れる流れができつつある昨今です。学校や教育委員会には生徒、教師ともに全力で守ってもらいたいですね」(前出・全国紙社会部記者)

 すでに解決している事案とのことだが、どう対応したのかその詳細を知りたがっている人もいる状況だ。松江西高校の田中意志人校長に詳しい話を聞いてみた。

「当時、該当の生徒側と教員側の双方の言い分を聞いたうえで、学校として対応を取り、解決した事案でございます。詳細については、プライバシーの観点から控えさせていただきますが、保護者さまのご連絡等、各所への連携を取り対応しました。その後、学校内で同様の事象等が行われていることはなく、当該の教員も納得しております。

 現在、生徒たちや教員は憔悴しきっている状態で、最悪の事態は避けなければならないと考えています。SNSで見られるプライバシーの侵害や誹謗中傷に関しては、抑止できるよう関係各所に相談しているところです」

校長が語った“真実”

 拡散された動画に関連する形で、同校の水道にカップ麺の容器や中身が捨てられたまま放置されていたり、ゴミが散乱しているなど、悲惨な様子も拡散された。

「過去に“カップ麺が散乱している”などの報告を受けたことはございますし、学校で起こった問題については、把握できる限りで対応しています。

 SNSでカップ麺や今回の動画など、過去の様子が拡散されていますが、さも“今”の事象として取り上げられています。在校生の保護者さまなど、関係者からは“過去の事象であることを強調してほしい”とお願いされている状況です」

松江西高校が公表した『お知らせとお詫び』の文書(ホームページより)

 昨年度は“教員不足”で県から指導を受けたとの投稿も見られたが、これについては、次のように話す。

「昨年度、ご指摘いただいたことは事実ですが、実情は少々異なります。在校生に対して、教員の定員数が定められていますが、母体となる生徒数を学校の設立当初の数(750名)で申請し、そのまま変更をしていなかったという事情がありました。

 こちらのミスではございますが、実際の生徒数は200名弱なので、授業が行われない等の事案は起こっておりません。今年度に入ってからは申請をし直し、基準を満たしています」

 8日に行われた始業式では、校長からSNSの使用方法についての注意喚起を行ったという。

「冒頭の挨拶で在校生の皆さんへの周知を踏まえて、改めてSNSの取り扱いに関する注意喚起を行いました。また、ホームページでお知らせを掲載する前に、在校生や保護者さまに向けて再犯防止に努めることや謝罪の書面もお送りしました。

 ここ1年ほどは、教員に対してあまりに挑発的な行動を取るような生徒は見受けられませんが、今後も在校生が安心安全に過ごせるよう努めていきます」

 学校には非通知での電話が鳴り続いている状況だというが、教師への負担をかけないよう第三者は静観するべきだろう。