日本維新の会の元代表・松井一郎氏が、1月8日放送のMBSテレビ『よんチャンTV』に出演。党所属の議員らに浮上した“国保逃れ”疑惑について言及した。
日本維新の会による国保逃れ
問題の背景にあるのが、健康保険制度の違いだ。「国民健康保険(国保)」は、自営業者や地方議員などが対象で保険料は全額自己負担。一方、会社員らが加入する「社会保険」は事業者と折半するため、個人負担が軽くなるケースが多い。
今回、こうした制度上の差を利用し、保険料を抑えようとしたのではないかとの疑いが持たれている。
「疑惑の対象は維新所属の地方議員4名。兵庫県議会の長崎寛親議員、赤石理生議員、尼崎市議会の長崎久美議員、神戸市議会の南野裕子議員です。4人は社会保険に加入する目的で、京都市内の一般社団法人『栄響連盟』の理事に就任していたとされ、“国保逃れ”疑惑が浮上しています」(地方紙政治部記者)
疑惑を受け、日本維新の会は所属議員らへの調査を実施し、7日に中間調査の結果を公表。中司宏幹事長は記者会見で「国民の納得できない事態にお詫びを申し上げたい」と謝罪し、「国保逃れと捉えられるような業務の内容であった」と説明した。
また、吉村洋文代表も「真面目に働いて国保を収めている方が多くいらっしゃる。脱法的な行為があったとするならば、これは厳しく処分していきます」と述べ、党として厳正に対処する姿勢を示した。
9日の『よんチャンTV』でもこの問題が取り上げられ、保険料が年間約40万円安くなっていた可能性があると指摘されると、松井氏は「ほんとにセコイよね、これは」と切り捨てた。
続けて、「納税者の感覚と政治・行政がずれていることを正していこうというのが維新の理念なのに、完全に納税者の目線、市民の感覚とずれたこと」と苦言を呈し、「早くバッジを外すべき」と断罪。さらに「多数がこういうセコイ制度の悪用をしていないと思いたい」としたうえで、「わかった人からとっとと辞職を促すべきやと思う」と容赦ない言葉を投げかけた。
個人の暴走では片づけにくい構図
しかし、問題は“個人の判断”にとどまるのか――。
「7日の会見では、『栄響連盟』の代表理事が維新所属の国会議員の元秘書だったことも判明しました。さらに、同法人を利用した“国保逃れ”の情報が兵庫県内の維新関係者の間で共有されていた可能性も報じられ、個人の暴走では片づけにくい構図となってきています」(前出・地方紙政治部記者)
組織的な関与について吉村代表は「現在調査中」としつつ、「実態があればこれは厳しく処分していきます」と述べた。
こうした維新の一連の疑惑に、ネット上では厳しい声が相次いでいる。「個人の問題じゃないだろ。維新自体の組織風土もあるのでは?」「松井さんも含めてだけど、各議員の問題としてトカゲのしっぽ切りをしたい狙いが見え見え」「不祥事を起こした人だけを辞めさせて済ますという感覚が、普通の国民の感覚とズレてるんじゃないの?」
“納税者目線”を掲げてきた維新だが、今回の一件はその理念とのズレを改めて突きつける形となった。
