左から野田佳彦氏、斉藤鉄夫氏

 1月14日、高市首相が自民党と日本維新の会幹部に伝えた「衆院解散」。2月23日召集の通常国会冒頭での解散という異例の事態に日本が揺れる中、1月15日には立憲民主党の野田佳彦代表と公明党の斉藤鉄夫代表が会談をおこなった。

「私党ではない」新党結成に原口元総務相が反発

 会談の内容は、両名が共同代表として“中道改革”を掲げる新党を結成するというもの。立憲民主党、公明党ともに現在の党は存続させ、両党の衆議院のみが離党し新党に参加する。その上で、衆院選に挑む目論見だ。

「野党第一党の立憲民主党と、自民党との連立を解消したばかりの公明党の結びつきはかなりの波紋を広げているようです。野田氏と斎藤氏の両代表は、15日に日本テレビ系のBSニュース番組『深層NEWS』に出演。新党結成の真意について話しましたが、その中で野田代表が党の方針に反発している立憲民主党の原口一博元総務相について言及しました」(全国紙社会部記者)

 原口元総務相は15日、自身のXにて「立憲民主党は野田代表および一部執行部の私党ではありません」「新党に参加する者が離党して結成するのが筋であります」と、新党設立に関する議決を執行部に一任することを断固拒否。さらに、立憲民主党の事務方より“20日までに離党届を出して新党に入党届けを出せ”との通知が来たと明かし、「そんな党に誰が入るか」と批判を展開していた。

酸素吸入器をつけた写真を投稿した原口一博議員(原口一博議員公式Xより)

 野田代表は“衆議院議員は立民を離党して新党に入党する”という点に対して「まさにその通り、その通りの動きをしている」と認め、原口元総務相のように党の方針に沿わない議員の受け皿については「最後まで説得していきたい」とコメントしている。

 党内部からの反発も出ている新党結成だが、ネット上では「原口さんの方が主張が一貫している。原口さんに賛同して立民から離党する人増えるんじゃない?」「いくら選挙に勝ちたいからって、野田さんが先走りすぎたんだよ」といった意見が目立つ。

 また、立憲民主党と公明党は他の野党や自民党の一部議員にも新党への参加を呼びかける方針だというが、それに対してもさまざまな意見が。

「国民民主党の玉木雄一郎代表は、会見で“加わりません”とハッキリと発言。“中道勢力の結集というんですけれども、具体的に中道というのは何なんですかね”“極めて曖昧な中道ということで国民の理解が得られるのかどうか”と疑問を呈しました。また、参政党の神谷宗幣代表は新党の結成について“意外性があった”と驚きつつも、“選択肢としてわかりやすくなった”“違いが出しやすくなった”と分析しています」(政治ジャーナリスト)

 改めて衆院選をおこなうことで自民党の議席を増やし、安定した政策基盤を作るのが狙いと囁かれている今回の衆院解散。立憲民主党と公明党の新党結成は、高市政権に一石を投じることができるのか――。