国民民主党・玉木雄一郎代表(2024年11月)

 高市早苗首相が、1月23日召集の通常国会冒頭で衆議院を解散する意向を固めた。投開票日は2月8日が有力視されている。予算案の審議を後回しにしてでも選挙を優先させる強硬な姿勢が、有権者の間に“自民党の独走”への警戒感を抱かせるとともに、国民民主党・玉木雄一郎代表への注目を集めることとなっている。

政党支持率は低い自民党

 現在、高市政権の支持率は驚異的だ。最新の世論調査(JNN調べ)では78.1%という、歴代政権でも類を見ないほどの高水準を維持している。しかし、その裏で有権者の心境は複雑だという。

「内閣支持率が8割に迫る勢いの一方で、自民党の政党支持率は30%台にとどまっています。高市さん個人は応援したいが、裏金問題に揺れた自民党という組織の“浄化”が十分でないと感じている国民は多いのだと思います。このまま自民党の“単独過半数”を許してしまえば、また国民の声を無視して突き進む、かつての自民党政治に戻ってしまうのではないか。そんなヤキモキした不安が、この数字の乖離に表れています」(政治ジャーナリスト、以下同)

 本来なら野党第一党がその受け皿になるはずだが、現状は厳しい。立憲民主党と公明党が急ピッチで進めている「中道新党」の結成についても、世間の視線は冷ややかだ。

「立憲の原口一博氏が事務方からの強引な離党命令を暴露したように、新党は理念そっちのけの“数合わせ”の印象が拭えません。公明党との連携も、単に高市総理に一泡吹かせたいだけの野合に見えてしまい、有権者からは『結局、誰のための新党なのか』と歓迎されていないのが実情です」

 そんな「自民一強は嫌だが、数合わせの新党にも期待できない」という人々の視線が今、国民民主党の玉木雄一郎代表に注がれているのだ。

 玉木氏は15日、自身のYouTubeチャンネルで今回の解散について言及。そこでこんなことが語られた。

「玉木氏は、自民党が単独過半数を取れば元の姿に戻ってしまうと警鐘を鳴らし、その上で、自分たちが議席を伸ばして自民党を過半数割れに追い込むことで、政策をまともな方向に動かす“ハンドル”や“エンジン”の役割を果たすと訴えました。コメントも多く集まっているので、批判に終始するのではなく建設的な提案をする第3の選択肢としての姿勢が、自民にも新党にも期待できない人に刺さっているようです」

 動画では榛葉賀津也幹事長も「アクセルを踏むのは皆さん(国民)です」と呼びかけた。78.1%という異例の高支持率を誇る“高市自民”に対し、過半数割れを狙うことで政治のバランスを取ろうとする玉木氏。2月の“決戦”の結果が早くも楽しみだ。