職員からパワハラの告発を受けた、横浜市の山中竹春市長

 1月15日、横浜市の久保田淳人事部長が記者会見を開き、同市の山中竹春市長のパワハラ問題を告発した。

横浜市・山中市長のパワハラ問題

「山中市長は2021年の市長選挙で初当選し、その後の2025年の選挙でも再選。市民からの信頼は厚かったのかと思われていましたが、久保田部長によると、パワハラと疑われる行為は1期目からあったといいます。

 2期目を迎えた際に、“市会議員や職員との関係性も安定してくるかなということで、改善を期待したんですけれど、残念ながらちょっと悪化しておりまして、看過できない水準に達しているというふうに私は考えております”と述べていました」(全国紙政治部記者、以下同)

横浜市市長の山中竹春氏(公式ホームページより)

 まさかの実名・顔出しでの告発に称賛の声が上がっているが、具体的にどのようなパワハラ行為を行ったのだろうか。

「休日や労働時間外に頻繁に業務に関する連絡をするなど、労働基準法違反に当たる行為があったほか、前副市長を“ポンコツ"と称し、“あいつポンコツだから”“○○はバカだからこんなことしてんだよ”などと述べていたと説明。

 さらに、昨年2月には自民党の横山正人市議に対し、“なんで来てんだよ、あのデブ”“二頭身かよ”“気持ち悪い”“死ねよ。あっ言っちゃった”などと暴言を吐いたと語っていました」

 会見では、山中市長だとされる音声も公開され、そこでは「今までだったらおれが電話して“ふざけんなよ”って言えたんだけど、今言えないじゃない、どうすればいい?市長怒ってますよっていうことを、これ飛ばされるかもしれないっていうような恐怖を与える、人事部からのジャブ与えられない?」という発言が録音されていた。

 当然のことながら、ネット上ではこの告発に対し、

《これが本当ならば、断じて許される事はない。市長自ら、説明する義務がある》
《顔出し名前だして勇気ある。久保田さんに不利益があっては行けないし山中市長は辞職すべきだ》

 など、批判が続出している。

暴言を吐かれたとされる市議のコメント

 会見で名前が挙がり、実際に暴言を吐かれたとされる横山市議に今回の会見について、問い合わせてみると、

「(私に対する暴言が)事実であるならば、とんでもない話ですが、怒りというよりも情けないという思いを抱きました。地上波で取り上げられて以降は、電話が鳴りっぱなしで、励ましや怒り、ご心配のご連絡をたくさんいただいています。

 親しい方に対しては、“二頭身ということはミャクミャクと一緒だから、私も人気者の仲間入りができた”と話をしています」(横山正人市議、以下同)

市長から「死ねよ」などと暴言を吐かれたとされる横山正人市議(公式ホームページより)

 ユーモアを交えて回答する横山市議。自身は「直接パワハラ行為を受けたことはない」と話すが、その一方で、

「職員からは、恫喝等の市長のパワハラについては耳にしたことがあります。市長の“人間力がない”ということは先刻ご承知ですから、特段驚く話ではないです。久保田部長はなんのメリットもない中で、実名で告発していますから、“事実”と捉えている人が多いのではないでしょうか。起こるべくして起こった事案だと考えています」

 久保田部長に対して、次のように述べる。

「職務に熱心で責任感もあり、極めて真面目な方です。市の職員からも人望の厚い方で、今回の事案に関しても黙って見てみぬふりをすれば、出世していたことでしょう。(そうした中で)今回告発したことは勇気ある行動ですし、今後は彼を守らなければいけません」

 今後の市長の処遇に関しては、

「まずは公平公正な極めて独立性の高い第三者機関で調べをしたうえで、その結果を受けて、議会としてどう対応していくかということになると思います。

 第三者機関に関して、誰が見ても独立性の高い機関にお願いしなければなりませんが、その第三者機関を選定するのは総務局人事部になります。さらに、最終的に予算執行の権限を持っているのは市長なんです。通常ですと、人事部と市長が進めていくものですが、今回はその両名が当事者に当たります。今後、どう進めていくかは知恵を絞らなければいけないと思っています」

 市長にはどのような処分が下されるのか。公平公正な機関による調査が待たれる。