2026年の1番マグロを過去最高値となる5億1030万円で落札し、「5億円マグロ」として大きな注目を集めている『すしざんまい』。新年からなんとも景気のいいニュースとなったが、X(旧ツイッター)上では、そんな『すしざんまい』に関するある投稿が波紋を呼んでいた――。
寿司店が“陰口”投稿で波紋
仕入れ値のまま根付けをすると1貫で7万円相当というものを、赤身1貫で437円、中トロ1貫で547円、大トロ1貫で657円という通常メニュー価格で提供し、口にした人々から喜びの声が多数寄せられた『すしざんまい』。1月6日には、アメリカのジョージ・グラス駐日大使がXに投稿した内容も話題になった。
「グラス大使は、初セリが行われた5日の午後、『すしざんまい』を運営する『喜代村』の木村社長の表敬訪問を受けました。木村社長は大使館に“5億円マグロ”を持参し、寿司や刺身を大盤振る舞い。寿司を口にしたグラス大使は恍惚な表情を浮かべ、映像の最後には社長と共にお馴染みの“すしざんまい”ポーズも披露していました。投稿では《間違いなく、これまで口にした中で最も高価なマグロです!「マグロ大王」こと、すしざんまい創業者の木村清社長に、心から感謝いたします》とも綴られています」(スポーツ紙記者)
日本の消費者にとどまらず、アメリカの要人にまで喜びを届けた『すしざんまい』。しかし、その盛り上がりに水を差すような投稿が……。
「都内の寿司店がSNS『Threads』で、《豊洲市場の鮪の卸業者からは、すしざんまいは通年冷凍の養殖マグロしか買わないのに、年始の初セリの時、生の本鮪を買うので好意の目はありません。やはり、通年生の本鮪を買ってくれる方に初セリの鮪を買ってほしいようですが》と投稿し、拡散される事態になっています。
同店は続けて、《すしざんまいに限らず、独自のルートで仕入れをする方は、豊洲市場でのウケは悪いです》とも記述。『すしざんまい』の値付けに関しては《ただ、五億の鮪でも、庶民価格で出している事はいい事だと思います》と評価しているものの、業界における“陰口”とも言えるような投稿内容が驚きを呼んでいます」(グルメ雑誌ライター)
「養殖マグロではない」すしざんまいが答えた真実
再び注目を集めている「5億円マグロ」について、詳細を尋ねるべく『すしざんまい』を運営する『喜代村』に問い合わせたところ、広報担当者から回答があった。
――新年の「1番マグロ」と通常メニューのマグロとの違いは?
「弊社が落札した今年の『一番マグロ』と通常のメニューとの違いは“初セリにて最高値で落札した天然国産本マグロ”であるということです。弊社では現状、本マグロは冷凍と生の両方を取り扱っています。冷凍であってもその冷凍から保存、解凍、提供に至るまで自社で探求し、作成したマニュアルのもと徹底管理していますので、生と同等以上の品質と味の本マグロを提供していると自負しています」
おすすめのポイントは、「鮮度の良さ」「引き締まった身質と全身にのったきめ細かい脂」「柔らかい舌触りと口の中に広がる、とろけるような脂身の甘さと旨さ」とのこと。
「5億円マグロ」を通常メニューと同様の価格で提供したことについては、こう語る。
「初競りで落札した本マグロは、これまで、どんな価格で落札したとしても、店舗では、通常と同じ価格で提供してきています。その年ごとに多少の違いはありますが、初セリに臨む姿勢として、(1)年明けに美味しい、一番いいマグロをたくさんの皆様に食べていただき、元気になって欲しい。(2)明るく、いいニュースをお届けし、日本全体を、停滞している経済を活気づけたい。という基本的な思いは毎年変わりません。なお、今年は『すしざんまい本店』がオープンして25周年という節目の年にあたることから、これまでご利用いただいたお客様への感謝と還元という気持ちも含まれています」
X上で拡散されている、前述の投稿を把握しているのか、尋ねると……。
「今回、5億円を超える本マグロを弊社が落札したことについて、激励や賞賛、ご声援の声が多数寄せられている一方、『バカげている』『ただのパフォーマンス』『売名行為』などといった心無い意見も上がっていることは承知しています。
しかし、豊洲市場の鮪の卸業社様からこうした投稿が拡散され、物議を醸す事態となっていることは、今回のご質問で初めて知りました。豊洲市場のどこの卸業社様か、そのどなたの意見かは存じ上げませんが、ネット上の匿名のコメントに対して、弊社が公式に見解を述べるつもりもありませんし、その必要もないと考えます。
なお、弊社が取り扱っている本マグロは、養殖マグロではなく、備蓄マグロです。ご承知おきください」
《すしざんまいは通年冷凍の養殖マグロしか買わない》という投稿内容は、事実と異なるものだった。
思わぬ方向から攻撃の矢が飛んできた『すしざんまい』だが、明らかになったのは商品や消費者、日本に対する熱い思いだった。
