家で作れる韓国トレンドグルメ

 甘辛・うま辛のやみつき味に、チーズやとろみソースが絡む“映え”ビジュアル。SNSで人気の韓国料理は実は自宅でも再現可能。外食気分を楽しみながら気軽に試せます!

辛さ控えめで食べやすい家庭料理がバズり中

 韓国現地の“今”をいち早く取り入れる飲食店が日本国内でも増え、韓国グルメは再び大ブレイク中。

「以前は激辛やチーズたっぷりでインパクトを出す料理が主流でしたが、最近は辛さ控えめで、より伝統的な料理が増えています

 そう話すのは料理研究家の松山絵美さん。

健康志向の高まりで、芹(ミナリ)料理など、身体にやさしいメニューが増えたのも特徴。また、韓国ドラマの影響で、オデンタンのような家庭料理や、ナッコプセといった郷土料理にも注目が集まっています」(松山さん、以下同)

 自宅で手軽に作れるものが多いのも、韓国グルメの魅力。小売店の韓国食材コーナーが充実し、ネット通販でも手に入りやすくなりました。

今後は高麗アザミ(コンドゥレ)などの山菜もブレイクしそう。乾燥タイプが市販され、デトックス効果も期待できる健康食材です。日本の山菜で代用し、ビビンバにしてもおいしい

 最新トレンドの韓国グルメからおすすめレシピをご紹介します。

ナッコプセ

 コリコリのタコとプリプリのホルモン&エビが鍋で融合

ナッコプセ

「ナクチ(タコ)」「コプチャン(ホルモン)」「セウ(エビ)」を使った港町・釜山発祥のピリ辛鍋。ドラマ『孤独のグルメ』で紹介され、韓国でも話題になりました。SNS映えする見た目と、コリコリした食感がクセになる!

材料/4人分
・牛ホルモン…300~350g
・エビ・真ダコ(ゆで)…各200~250g
・韓国春雨…80g
・玉ねぎ…小1個(約160g)
・白菜(またはキャベツ)…約100g
・長ねぎ…1/2本
・えのきだけ…1袋(約180g)
・ニラ…1/2束
・薄力粉…大さじ3
・昆布だし汁…500ml
A[にんにく(みじん切り)・粉唐辛子・みそ・しょうゆ…各大さじ2、砂糖・コチュジャン…各大さじ1、ダシダ(または鶏がらスープの素)…少々]

【作り方】
(1)牛ホルモンは薄力粉をもみ込んでから流水でしっかり洗い、水けをきる(ゆでてあるものの場合は省略)。ボウルに入れ、Aを加えてよくもみ込む。
(2)エビは尾を残して殻を剥き、背ワタを取る。タコはひと口大のそぎ切りにする。
(3)鍋にお湯を沸かして韓国春雨を2分間ゆでたら、水けをきる。玉ねぎは縦半分に切り、繊維を断ち切るように5mm幅に、えのきだけは根元を切り半分に、白菜はザク切り、長ねぎは斜め切りにする。それぞれフライパンの周りに並べる。
(4)(3)の中央に(1)を入れ、(2)を野菜の上に並べる。ホルモンを漬けていたボウルに昆布だし汁を混ぜ、(3)に注ぎ入れて強めの中火~強火にかけ、煮立ったらふたをして弱めの中火で6分間煮る。5cm幅に切ったニラを加え、約4~5分煮たら、お好みでごまをふる。

《POINT》少し残したスープにご飯と韓国のり、ごま油を入れて炒めた「ポックンパ(韓国風焼きめし)」も最高!

タンミョン入りロゼトッポギ

 濃厚クリーミーなうま辛スープにタンミョンのモチモチ食感がマッチ

タンミョン入りロゼトッポギ

「タンミョン」とは、中国発祥の太めの春雨(平太春雨)のことで、ツルリとしたのどごしと弾力のある食感にハマる人が続出。今回は韓国でもブームになったロゼ風味(生クリームを加えたソース)のレシピをご紹介。

材料/2人分
・トッポギ餅…150g
・平太春雨※…75g
・玉ねぎ…1/2個(約90g)
・ウインナー…3本
・にんにくのみじん切り…大さじ1/2
・生クリーム…100ml
A[トマトソース缶…1/2缶(約150g)、みりん・砂糖…各大さじ1、オイスターソース…大さじ1/2、ダシダ(または鶏がらスープの素)…小さじ1、コチュジャン…大さじ1/4、塩…小さじ1/4]
・オリーブオイル…適量
・パセリ(みじん切り)、粗びき黒こしょう…適宜
※平太春雨は袋の表示どおりにゆでたら冷水にさらし、水けをきる。

【作り方】
(1)玉ねぎは縦半分に切ってから繊維に沿って1cm幅に、ウインナーは斜め半分に切る。
(2)中華鍋やフライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて中火で熱し、(1)を加えて炒める。玉ねぎに火が通ったらAを加える。煮立ったらトッポギ餅を加え、ふたをして弱めの中火で4分間煮る。
(3)生クリームも加えて混ぜ、最後に平太春雨を加えて温める。器に盛り、お好みでパセリと黒こしょうをかける。

オデンタン(韓国おでん)

 お酒とも相性抜群!薄味で食べやすい

オデンタン(韓国おでん)

 串刺しの「オデン(練り物)」がメインの鍋料理で、韓国では屋台で親しまれています。スープは昆布だしなどがベースで、日本のおでんよりあっさり味。近年は日本でも韓国ドラマの影響や「韓国風おでんバー」の登場により人気に。今回はさつま揚げでアレンジ。

材料/4人分
・棒状のさつま揚げなど串に刺しやすい練り物…適量
・大根…1/2本(約500g)
・だし昆布…20g
・煮干し(頭とはらわたを取ったもの)…20g
・水…1200ml
A[にんにく(みじん切り)…大さじ1強、いわしの魚醤…大さじ1、薄口しょうゆ・砂糖…各大さじ1]

【作り方】
(1)昆布、煮干しを水に漬けて30分おく。
(2)さつま揚げをザルに入れ、熱湯をかけてから串に刺す(写真は16本分)。大根は皮を剥き、1.5~2cm厚さの半月切りにする。
(3)(1)に大根を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にして3分たったら昆布を取り、さらに10分たったら煮干しを取る。
(4)Aを加えてふたをし、弱火で20分間煮る。大根に火が通ったらさつま揚げを加え、さらに6分間加熱する。

《POINT》お好みで青唐辛子1本を入れると、すっきりした辛さになっておいしい

タンスユク(韓国式酢豚)

 カリカリ衣の豚肉と甘めのあんがベストマッチ

タンスユク(韓国式酢豚)

 韓国式中華料理のひとつで、韓国の宅配料理の定番メニュー。韓流ドラマに出てくることも多く、別添えの甘酢あんをつけながら食べるか、最初に全体にかけるかで論争になることも。日本の酢豚より酸味は控えめで、甘めの味つけが特徴です。

材料/2~3人分
・豚ロースとんかつ用肉…300g
・玉ねぎ…1/4個(約50g)
・きゅうり…1/2本(約50g)
・にんじん…1/6本(約30g)
A[にんにくすりおろし…大さじ1/2、塩・こしょう…各適量]
B[片栗粉…大さじ8、水…大さじ3、卵…1個]
C[水…160ml、酢…大さじ2、オイスターソース…大さじ1と1/2、砂糖…小さじ4~大さじ1と1/2、レモン汁…大さじ1、鶏がらスープの素…小さじ1]
・水溶き片栗粉…大さじ2(水・片栗粉、各大さじ1)
・ごま油、揚げ油…各適量

【作り方】
(1)豚肉は1.5cm幅に切り、Aをもみ込む。玉ねぎは繊維に沿って薄切り、きゅうりは縦半分に切って斜め薄切り、にんじんは細切りにする。
(2)甘酢あんを作る。フライパンにごま油を熱し、玉ねぎときゅうり、にんじんを中火で炒める。玉ねぎが透き通ってきたら混ぜ合わせたCを加える。煮立ったら水溶き片栗粉を加えて手早く混ぜる。
(3)ボウルにBを入れて混ぜ合わせ、豚肉を加えて絡める。豚肉を170~180℃に熱した揚げ油で揚げる。いったん取り出し、揚げ油の温度を180~190℃に上げ、さらにカリッとするまで揚げる。
(4)ペーパータオルなどを敷いたバットに(3)を並べ、油をきる。器に盛り、温めた(2)を添える。甘酢あんをかけるか、つけて食べる。

韓国発!伝統野菜「芹(ミナリ)」ブームが日本に波及

 日本では「春の七草」にも入る爽やかな苦みが特徴の芹。韓国では一年中食べられている伝統野菜で、焼き肉の付け合わせやスープ、チヂミなど幅広く使われています。

 芹にはビタミンCやβカロテン、ミネラルが豊富なため、美肌効果が期待できると最近、注目度が増しており、特に日本屈指のコリアンタウン、東京・新大久保では消費量が激増。

「薬膳的には身体の余分な熱をとったり、胃を丈夫にする、血圧を下げる、むくみやイライラの解消といった効果が期待できます」(松山さん)

芹のチョレギサラダ

芹のチョレギサラダ

材料/4人分
・芹…2束
・長ねぎ…1/2本
A[ごま油…大さじ1、オイスターソース・酢・砂糖…各小さじ2、コチュジャン・鶏がらスープの素…各小さじ1、にんにくすりおろし…小さじ1~2]

【作り方】
(1)芹は根元を切り、4~5cm幅に。長ねぎは斜め薄切りにする。
(2)ボウルにAを入れて混ぜる。(1)を加えてあえれば完成。

ワンパントースト

 フライパンひとつで作れる韓国朝ごはんの定番

ワンパントースト

 韓国ではもともと具材を挟んだホットサンドを「トースト」と呼んでいます。フライパンで作れるワンパントーストは韓国の屋台や市場ではやり、近年は専門店なども台頭。パン全体が卵で包まれているのが特徴で、アレンジも多彩。

材料/1人分
・食パン(6枚切り)…1枚
・卵…2個
・スライスチーズ(溶けるタイプ)…1枚
・バター…大さじ1~2
・塩、こしょう…各少々

【作り方】
(1)食パンは半分に切る。卵は溶いて、塩・こしょうを混ぜる。フライパンにバターを入れて弱火で溶かし、溶き卵を流し入れ、パンを真ん中に並べて置く。
(2)パンのみをすぐに裏返し、スライスチーズをのせ(a)、卵が固まったら端を折りたたみ、パンにのせる(b)。
(3)パンごと半分に折って表面を軽く焼く。こんがり焼き目がついたら器に盛り、あればお好みで乾燥パセリをふる。

ハニーバターチーズさつまいも

 “甘い×しょっぱい”がクセになるおいしさ♪

ハニーバターチーズさつまいも

 はちみつとバターの組み合わせが韓国で空前のブームになり、さまざまな料理に拡散。韓国のSNSでは焼き芋にハニーバターをトッピングしたアレンジレシピが話題に。韓国ではヘルシー志向の高まりで、さつまいもはダイエット食としても大人気。

材料/1本分
・さつまいも(小〜中)…1本
・バター、はちみつ、ピザ用チーズ、乾燥パセリ…各適量

【作り方】
(1)さつまいもはよく洗い、アルミホイルを敷いたトースターに並べて、片面15~20分焼いたあと、ひっくり返して15~20分焼く。
(2)竹串がスッと入るまで火が通ったら、縦に切り目を入れて少し開き、バター、はちみつ、ピザ用チーズをのせて、トースターに再度入れ、チーズが溶けるまで焼く。お好みで乾燥パセリをふる。

「チョンドゥククッキー」とは?

 ふわモチ食感が大バズり中

チョンドゥククッキー

 モチっとしたマシュマロと、サクサクのクッキーの食感が楽しいトレンドスイーツ。日本でもSNSで話題になり、市販品も手に入るようになりましたが、簡単に手作りすることも可能。今回は電子レンジで作る方法を、ユーチューバーのyumeiroさんに教えてもらいました。

材料(15cm角程度)
・マシュマロ…100g
・無塩バター、スキムミルク…各25g
A[サンドビスケット(またはクラッカー)…各80g、フリーズドライストロベリー(半分に切る)…20g、ピスタチオ(中身)…15g]

【作り方】
(1)マシュマロとバターをボウルに入れ、電子レンジで40~50秒加熱する。マシュマロが膨らむ程度でOK。ゴムベラなどで手早く混ぜ、スキムミルクを加えてさらに混ぜ合わせる。
(2)Aを加えてすぐに混ぜ合わせる。クッキングシートの上にのせて包み、押さえつけるようにして四角形に整える。まとまったら冷蔵庫で1~2時間ほど冷やす。取り出してひと口サイズに切る。

yumeiroさん●料理系ユーチューバー。毎日がちょっと楽しくなるお菓子動画を発信中。[Instagram:@yumeiro_kitchen

※トースターは1000W、電子レンジは600Wを使用しています。はちみつを使っている場合は1歳未満の幼児には与えないでください。

松山絵美さん●料理研究家。薬膳漢方マイスター。韓国にルーツを持つ夫との結婚を機に、韓国家庭料理を学ぶ。著書に『松山絵美の体にやさしく本格派!韓国ごはん』(宝島社)。

教えてくれた人……松山絵美さん●料理研究家。薬膳漢方マイスター。韓国にルーツを持つ夫との結婚を機に、韓国家庭料理を学ぶ。著書に『松山絵美の体にやさしく本格派! 韓国ごはん』(宝島社)。

松山さんの著書『松山絵美の体にやさしく本格派!韓国ごはん』(宝島社)※画像をクリックするとAmazonの商品ページにジャンプします。

レシピ制作・調理・スタイリング/松山絵美、yumeiro