橋本環奈主演・フジテレビ系ドラマ『ヤンドク!』(フジテレビ公式サイトより)

 橋本環奈が月9初主演を飾ったドラマ『ヤンドク!』(フジテレビ系)の視聴率が早くも急降下している。1月12日放送の初回は世帯視聴率8.1%を記録したが、第2話(19日放送)は6.1%と2ポイント下落。開始早々、視聴者離れの兆しが鮮明となった。

豪華キャストで臨んだ『ヤンドク!』

橋本環奈初の月9、フジテレビドラマ『ヤンドク!』(公式インスタグラムより)

 本作は実在の女性医師の半生をベースにした医療エンターテインメント作品。

 元ヤンキーの主人公・田上湖音波(ことは)が親友の事故死をきっかけに暴走族から足を洗い猛勉強を経て脳神経外科医へ。持ち前の義理人情で医療現場の理不尽に立ち向かう姿を描く。

 向井理、宮世琉弥、吉田鋼太郎らベテラン陣も出演し、主題歌にはAdoの『エンゼルシーク』を起用するなど、話題性には事欠かない布陣である。

 そんな話題作だが、放送直後から賛否両論が噴出し「最初の10分で脱落」「脚本も、演出も酷い。テンポ悪く、リアリティが何もない」「見てる方が恥ずかしくなる」「朝ドラと脚本家一緒だった」など、視聴者から手厳しい声が飛び交っている。

「第1話の放送では旧態依然とした病院の体制に、元ヤンキーという異色の経歴を持った湖音波が、周囲の反対を押し切りドスの利いた岐阜弁で啖呵を切る演技は圧巻でした。医療ドラマの鉄板とも言える展開でしたが、TVerでの再生数は200万回を突破し第2話もTver内のランキングで2位にランクインしていて注目度の高さが伺えます」(テレビ誌編集者)

垣間見えた制作費の大幅カット

フジテレビ社屋

 注目度が高いが故に賛否のあるドラマだが、視聴者が首をかしげたのは内容だけではない。ドラマの撮影環境そのものにも疑問の声が上がっている。

「フジテレビは、ドラマの撮影などではよく湾岸スタジオや本社の廊下で撮影することがあるそうですが、今作では外観までもがドラマに使用されていました。さらに第1話では手術シーンが異例のアニメ化で表現され、少し安っぽい印象を受ける視聴者もいたことでしょう」(前出編集者)

 2024年、フジテレビは同年1月に引退した中居正広の女性トラブル騒動がきっかけででスポンサー離れが深刻化。8月にはトヨタなど各社がCM再開の動きもあったが─。

 テレビ制作会社の関係者は語る。

「一時的にCMが戻ったとはいえ、以前ほどの広告費を出してもらえていない可能性が高いです。ドラマ制作費は削減の対象になりやすく、特に医療ドラマはリアリティ追求のため、病院のセットや医療監修など特にコストがかかります。予算削減のための撮影だったとしても、視聴者はそうした事情を汲んで見るわけではないので、リアリティを求める視聴者にチープな印象や違和感を与えてしまうのも如かないのかもしれません」

 一方、手術描写のアニメーションでは「アニメっぽくして血やグロさ軽減してるのめちゃくちゃ評価する」「橋本環奈の医者の演技のレベルが上がってると思ってます」「おむすびも面白かったし、これも続けて見たい」など肯定的な意見も多い。

 昨年の大打撃の余波を受けるフジテレビにとって月9は復権を目指す重要枠だろう。第3話以降、脚本の修正や演出のテコ入れで、離れていった視聴者を呼び戻すことはできるのか注目したい─。