高市内閣が発足して3か月あまり。さまざまな政策が打ち出され、大きな注目を集めるも、そこには賛否の声が─。そんな中、政府は衆議院解散、2月の総選挙を表明。そこで、30代~60代の男女500人に緊急アンケートを実施。高市首相の“評価できない”政策や言動は?
議員数削減の声が多く上がったが……
5位は衆議院の定数1割削減の法案不成立。
「もっと減らしてもいいのに1割削減もできなかった」(岐阜県・65歳・男性)、「政治家が損することに積極的でない」(神奈川県・60歳・男性)、「無能な議員は必要ない。税金を食いつぶす議員の削減ができなかった」(東京都・47歳・女性)と、38票。大谷さんは、
「私は定数削減すべきではないと思う。この政策は実現しなくてよかった」
と、ランキング結果とは反対意見だと持論を述べる。
「先進諸国の中で、日本は人口あたりの議員数がいちばん少ない。こんなことをしたら、ますます少数意見が押しつぶされてしまう。国会議員の不祥事を見聞きすると、確かにそんな議員はいらないと思う。けれどそれは選挙で落とせばいい。まともな政策を持って働いてくれる方々を当選させればいいだけのこと」
4位は「働いて働いて〜」発言。
「この人は何を言ってるのかと頭にきた。過労死が増えたら総理のせいだと思っている」(三重県・40歳・女性)、「過労死や過重労働で体調を崩した人や家族に対する配慮が足りない。自分にできることがすべての人にできると思わないでほしい」(静岡県・56歳・女性)、「時代錯誤も甚だしい。このような考えでは新しい発見や考えは期待できない」(埼玉県・63歳・男性)と、41票。ベストの3位と同時に、ワーストでもランクイン。評価が二分した形だ。
「働き方改革ができあがってきて、過酷な労働条件がだんだん緩和されているときに、働いて働いてと言われると、これ以上労働を押しつけられてたまるかとなる」
発言が過労死を助長すると、過労死遺族からは抗議の声が上がった。一方、首相自身は「働きすぎを奨励する意図はない」と釈明している。
「過労死問題もあり、賃金も減っている。健康に働きたい方々からすれば、納得できる発言ではない。ワーストに入るのは当然でしょう」
根本的な解決にならない政策
3位は子ども1人あたり2万円給付。
「同じ税金を払っていて子どもがいない人への配慮がない」(京都府・39歳・女性)、「子どもだけに支給するのは納得できない。それ以上に貧困の人が他にいる」(高知県・56歳・女性)、「少子化問題はお金の問題ではないことに、いいかげん気づこう」(福岡県・42歳・男性)と、54票。
「給付型というのは特定の人が対象になり、潤うことになる。あまり賛成できる政策ではありません」
給付は0歳〜高校3年生の子どもを養育する保護者が対象で、所得制限は原則なし。
「昨年は出生率が60万人台と最少記録を更新し、子どもを生みにくい社会といわれている。ただ少子化の根本的な対策は、こういう世の中に子どもを送り出したいと思う社会をつくっていくこと。2万円の給付では根本的な解決にならない。その場限りのばらまきだと言われても仕方ありません」
2位は「台湾有事」をめぐる国会答弁。
「むやみに触れるべきではない問題に正論をかますことを今後もやるのではと不安になる」(群馬県・46歳・男性)、「日中関係に大きな亀裂を生んだ」(宮城県・46歳・女性)、「歴代の政治家が曖昧にすることで衝突を回避していたのに台無しにした。そんなこともわからず政治家をやっていることが許せない」(京都府・65歳・男性)と、61票を集めた。
国会で立憲民主党・岡田克也議員の質問に対し、台湾有事が存立危機事態になり得ると答え、問題に。
「岡田さんに追いつめられ、持論を延々と展開してしまった。しかもこれは役人が書いた答弁ではなく、政府見解とも違う。首相としては大失格の発言でした」
高市首相は発言を撤回せず、中国側は激しく反発。日本渡航自粛を呼びかけ、日本への航空機減便の措置をとった。
「日本はレアアースの大半を中国に頼っている。中国が輸入制限をしたら、産業界としては大打撃です。ただここまでくると、高市さんも引っ込められなくなってくる。高市政権になってやらかしたことの中でトップの悪政。私はこれがワースト1だと思います」
ばらまき政策に国民の不満は爆発
1位はおこめ券配布。
「ばらまきより持続的に生活が楽になるやり方をしてほしい」(岐阜県・54歳・女性)、「少額ですぐ使い切り、日本経済にとって限定的な効果しかない」(大阪府・54歳・男性)、「国民が真に必要なものをわかってない。農水相は更迭すべき」(神奈川県・48歳・男性)と、113票。
高市政権で就任した鈴木憲和農林水産大臣が推し進めるも、炎上騒ぎを巻き起こす。
「小泉進次郎前農水相は基本的に米増産の立場だったけれど、鈴木農水相は減反政策を続行、米の供給量も需要に応じ見ていくとしている。政策ががらりと変わり、農協寄りの発想にシフトした。その上で、国民にはおこめ券を配るから少々の高値は我慢してという。その場を取り繕っているだけと言われても仕方がない」
米の高値が続く今、実際のところおこめ券でどれだけの米が買えるのか。
「ましてギフト券を配るとなると、チケット作りや印刷など、中間業者が多く入る。実質的に、中間業者を潤すだけになってしまう。せっかくの予算が使われていない。不評を買うのは当たり前でしょう」
良きにしろ悪しきにしろ、高市首相の支持率は依然高く、70%超えが続く。
「ただ高く評価されているのは高市さんが本来掲げてきた超保守的なポリシーに沿う政策で、斬新な政策は見えてこない。支持率が高いうちにということで、早期解散の話になった。みなさんが実態に気づいたとき、この政権は長持ちするかどうか……」
日本初の女性首相は、今後も支持をキープできるのか。
