指の第一関節部分が変形し、しびれや痛みが走る病気、「ヘバーデン結節」。
手指の酷使や、腱や腱鞘を柔軟に保つ女性ホルモンの一つであるエストロゲンの減少などが主な要因といわれており、更年期を迎えた中高年女性に多く見られる症状だ。推定患者数は日本において300万人ともいわれており、中高年の女性の約半数にみられるという。
指の関節の痛みで目が覚めるほど
また、タレントのキャシー中島や俳優の飯島直子、俳優で歌手の濱田マリなどもヘバーデン結節を患っていることを公表している。高齢化の進む現代では、この疾患に対する知識と対処法を持つことは非常に重要な意味があるといえるだろう。
人気漫画家の柏屋コッコさんも、この症状に悩まされてきた一人だ。
「2025年の1月、インフルエンザにかかり、全身の関節痛でうなされました。インフルエンザが治っても、手指と足の関節が赤く腫れ、痛みが続いたのです」(柏屋さん、以下同)
数か月しても痛みは引かず、いろいろなクリニックに行ったものの、原因は一向に不明だった。
「深夜に指の関節の痛みで目が覚めるほどでした。インターネットで検索し、どうやら『ヘバーデン結節』『母指CM関節症』ではないかと。サプリメントを服用し始めるなど自分なりに対処をしつつ、7月に整形外科でその旨を伝えて診断してもらったところ、やはりそうでした。
病名が判明したのはよかったのですが、『これは治らないので、保存療養(根治的治療ではなく症状の緩和や悪化防止を目的に行われる治療法)しかないですね』と言われ、とてもショックでしたね」
「動注治療」を体験
「母指CM関節症」は、関節の軟骨がすり減り親指に痛みが走る疾患だ。ヘバーデン結節と同じく、指の酷使やエストロゲンの減少が要因とされている。
「鎮痛剤や湿布を処方され、リハビリも提案されました。ヘバーデン結節用の固定テープを常に装着したり、漢方薬を試したり。何が効いたかわからないのですが、多少はましになりました。それが……、寒い季節になり、またこわばりがひどくなってしまって」
そんな折、インターネットでヘバーデン結節に対して「動注治療」という治療法があることを発見。ぜひとも体験したいと、同治療法を開発したクリニックへ行くことにした。
「動注治療とは、非常に細い針を肘や手首にある動脈内に挿入し、そこから粒子状の抗生物質を投与する方法です。
人間の身体には生命を維持するのに欠かせない正常な血管だけでなく、異常な血管(モヤモヤ血管)が増えることも痛みの原因になっていることがわかってきました。異常な血管とともに神経も一緒になって増えるため、少しの刺激でも強い痛みが出てしまいます。
薬液を注入し、このモヤモヤ血管の血流を途絶えさせることで、慢性的な炎症が抑えられ、痛みや腫れが軽減されるのです。診察後、治療自体は2〜3分ほどで終了します」(動注治療を開発した「オクノクリニック」の奥野祐次先生)
柏屋さんと同じような症状に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。
オクノクリニック https://okuno-y-clinic.com/
※個人の感想であり、すべての方に当てはまるわけではありません
取材・文/由井恵美 撮影/山田智絵
