NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で、織田信長の側近として仕え、槍術の名手として名を馳せた城戸小左衛門を演じる加治将樹。槍の名手ながら主人公の豊臣兄弟に威圧的に接する「嫌な上官」役を熱演する彼だが、視聴者の間では「中の人のイケメンっぷりがすごい」と過去の姿に驚きの声が広がっている。
『豊臣兄弟!』城戸小左衛門を演じる加治将樹
第4回「桶狭間!」(25日放送、世帯視聴率13.1%)では、桶狭間の戦いで城戸小左衛門が敵兵を次々と倒す勇猛さを見せた一方、その後衝撃的な展開が待っていた。小一郎(仲野太賀)と藤吉郎(池松壮亮)の「父の敵」として描かれてきた城戸は、戦場で敵に討ち取られてしまうのだ。
この展開に視聴者は「兄弟に対しては悪い人じゃなかったのでは…と余白を残したまま死んでしまうのは私好みの脇役でございました」「まさかの退場か。豊臣兄弟に顎で使われる城戸小左衛門が見たかった」「面倒見のいい先輩っぽく散っていったの良かった」と驚きのコメントで溢れた。
第2回『願いの鐘』から登場した城戸小左衛門は、足軽たちに容赦ない槍の稽古をつける厳しい武将として描かれてきた。特に藤吉郎には執拗に絡み、なぶりものにする様子が視聴者に強い印象を残していた。史実で見ても城戸は実在の人物で、織田信長(小栗旬)の生涯を記録した『信長公記』に登場する武将の一人だが、詳しいその後の動向などの記録は残されていないという。
「史実として城戸小左衛門の詳しいことは分かっていない分、ドラマとしても創作しがいのある人物だったのではないでしょうか。視聴者の反応を見ても演技、風貌などインパクトを残し、演じた加治将樹さんの公式Xでも『今宵、桶狭間ごらんいただきありがとうございました。その反響にとても驚いています。心より感謝』と本人も驚いている様子でした」(芸能メディア編集者)
テニミュで王子様だった過去
そんな城戸役を演じた加治将樹だが、若い頃の姿が今とあまりにも違うことにSNS上で注目が集まっている。《城戸小左衛門の中の人(加治将樹さん)の若い頃がすごいイケメンと聞いてビビり散らしてる…》《城戸小左衛門が桃城だったのが信じられない》《テニミュ時代の面影全くないな!》という声に代表されるように、過去のビジュアルに衝撃を受ける視聴者が続出した。
加治は1988年1月29日生まれの37歳。2004年にワタナベエンターテインメントが結成した若手俳優集団『D-BOYS』に所属し同期メンバーには俳優の城田優がいた。2005年、加治は『ミュージカル テニスの王子様』(通称:テニミュ)の・桃城武役で本格デビュー。青春学園中等部の元気印ムードメーカーを演じた。
当時の加治は、176cmのすらりとした体型に目力の強い端正な顔立ちで、女性ファンから黄色い声援を浴びていた。テニミュファンの間では「シュッとしたイケメン」として人気を博し、舞台では圧倒的な存在感を放っていたという。
現在の加治が体重97kgという体型になったのは、2015年公開の映画『サムライフ』での役作りがきっかけだった。監督の森谷雄氏から「体重を20キロ増量してほしい」と条件を出され、加治は半年かけて目標を達成。その徹底した役作りは「若手俳優で唯一、デ・ニーロ・アプローチ(名優ロバート・デ・ニーロのように過酷な役作りを行うこと)のできる俳優」と監督から絶賛。その後、『小さな巨人』(2017年)、『中学聖日記』(2018年)、『テセウスの船』(2020年)など、話題作に次々と出演しキャリアを重ねてきた。
「加治さんは、テニミュ時代のイケメン路線から大きく舵を切り、役作りのために体型まで変化させた稀有な俳優です。今回の『豊臣兄弟!』では、史実に名を残す武将・城戸小左衛門を演じていますが、嫌な上官という難しい役どころを見事に体現しています。テニミュ時代を知るファンにとっては別人のように見えるかもしれませんね」(同・芸能メディア編集者)
第4回で早くも退場となった城戸小左衛門だが、俳優・加治将樹の存在感は視聴者の記憶に強く刻まれた。テニミュの王子様から役者魂あふれる個性派俳優へと変貌を遂げた彼の今後の活躍に期待したい─。
