元横綱・白鵬と元横綱・照ノ富士の伊勢ヶ濱親方

 1月31日、両国国技館で第73代横綱・照ノ富士の『引退伊勢ヶ濱襲名披露大相撲』が開催される。ケガや病気で休場し序二段まで陥落後、奇跡の横綱昇進を果たした「不撓不屈」の横綱。現役最後の土俵入りを披露し、長年苦楽を共にした大銀杏に別れを告げる。

関取6人を含む大所帯を率いる照ノ富士

金星獲得を師匠に報告した熱海富士(伊勢ヶ濱部屋後援会公式Xより)

 2025年1月場所で引退した照ノ富士は、現在伊勢ヶ濱親方として部屋を継承。所属力士は関取6人を含む大所帯。今場所、義ノ富士が豊昇龍と大の里、2横綱を破り殊勲賞を受賞。熱海富士は安青錦と優勝決定戦で敗れたものの、敢闘賞を受賞しかばかりという、活気のある部屋の師匠を務めている。

 伊勢ヶ濱部屋の公式ホームページには断髪式の詳細情報が掲載され、チケットは2025年11月の一般販売開始後、順調に売れ行きを見せ「満員御礼」の完売となった。

「横綱以外の断髪式ではチケットが売れ残ることが多いですが、照ノ富士はあっという間に満員御礼となりました。断髪式では当日限定グッズの販売も予定されており、販売予定のグッズが確認できます。ファンからも『グッズ欲しすぎる』との声も多くあがっているので、当日はすぐ売り切れるのではないでしょうか」(相撲ライター)

 伊勢ヶ濱部屋といえば、2026年初場所の番付で旧宮城野部屋から移籍してきた力士を中心に、8人が一斉に「鵬」から「富士」へと四股名を改名したことが話題になった。伊勢ヶ濱親方も「預かった以上は自分の弟子。一人一人と話し合い、決めた」とコメントし、取り沙汰されていた白鵬との不仲説も「一切ない」と否定していたことも記憶に新しい。

白鵬は出席する?

会見では“恨み言”もなく、後を濁さず角界を去った白鵬

 そんな中、ファンの注目を集めているのが、元横綱・白鵬の出席の有無だ。

「白鵬が断髪した2023年1月はまだ照ノ富士は現役の横綱だったのでハサミを入れています。同じモンゴル出身の横綱として苦楽を共にしてきた2人です。断髪式の日程はかなり早く出るので、当然出席すると思いますよ」(各界関係者)

 1月20日、『第16回世界相撲大会 白鵬杯』の開催記者発表会を行った白鵬氏は、元弟子の改名について伊勢ヶ濱親方から事前に連絡があったことを明かし「また(預かり解除後に四股名)は戻しますんでという話はしてますんで」とコメント。続けて、伊勢ヶ濱親方の断髪式に出席することも明らかにしている。

 当日はABEMAが午前10時30分から全編無料で独占生中継を行う。伊勢ヶ濱部屋トーナメントや、力士として最後の雄姿となる「照ノ富士最後の土俵入り」、そして断髪式と、充実したプログラムが予定されている。解説には第66代横綱・若乃花の花田虎上氏、伊勢ヶ濱部屋の兄弟子・安治川親方(元関脇・安美錦)、同じモンゴル出身の音羽山親方(元横綱・鶴竜)が登場する予定だ。

「白鵬さんの出席は、同じモンゴル出身の横綱として、過去の経緯を超えて祝福の気持ちを示す形になるのではないでしょうか。2023年の白鵬さんの断髪式に照ノ富士関がハサミを入れた恩返しという意味合いもあるでしょう。そのほかにも伊勢ヶ濱親方の新たな門出を祝う場として、多くの関係者や著名人が集まることが予想されています」(前出・相撲ライター)

 師匠としての新たな道を歩み始める照ノ富士。その晴れ舞台に、モンゴル出身の2人の横綱が、再び国技館で顔を合わせる─。