1月30日、宮城県にある施設「ベルサンピアみやぎ泉」内のスケートリンクに、羽生結弦が5000万円超の寄付をしていたことが施設のホームページで公表された。
「今回の寄付額は5420万5800円とのことです。羽生さんは、かねて練習などでこの施設を利用しており、スケートリンクの状態を気にかけていたそうです。そのため、設備の修繕を羽生さん側から提案して、それにかかる費用を寄付したといいます」(スポーツ紙記者、以下同)
もともとは施設内の立て看板にのみ掲示されており、
「それが1月中旬にSNSで拡散されたことで、広く知れ渡りました。これまで羽生さんは、被災地や『アイスリンク仙台』などにも多額の寄付をしています。こうした地元や被災地に思いを寄せる行動には、称賛の声が上がっているようです」
そんな羽生は、現在“メンテナンス”の真っ最中だ。
「さらなる進化を遂げるための、肉体改造や学びの期間だそうです。この春から再始動する予定で、すでに3月と4月にアイスショーの開催が発表されています」
一方、2月6日からミラノ・コルティナ五輪が開幕する。
男子はメダル2個獲得の可能性
「羽生さんは、2014年のソチ、2018年の平昌、2022年の北京に出場して、2度の金メダルを獲得するなど、世界中を魅了してきました。2022年7月にプロに転向したことで競技からは離れており、今回の五輪は3大会ぶりに羽生さん不在となります」
では、どんな選手が出場するのか?
「男子は2022年の北京で銀メダルを獲得した鍵山優真選手と、初の五輪となる佐藤駿選手、三浦佳生選手が出場します」(スポーツライター)
スポーツジャーナリストの折山淑美さんは、
「男子は1個ないしは2個のメダルを獲得する可能性があるでしょう」
と期待を寄せる。ただ強敵が立ちはだかっているとも。
「アメリカのイリア・マリニン選手が金メダルを獲得することは、ほぼ確実と言っていいでしょう。コンディションさえ整っていれば、アクセルを含む4回転ジャンプを6種類すべて跳ぶでしょう。そうなると、ほかの選手は太刀打ちできません」(折山さん)
4回転アクセルといえば、羽生が2022年の北京五輪という大舞台で、世界で初めて挑戦した最高難度のジャンプだ。
「マリニン選手は、4回転アクセルに挑む羽生さんを見て、本格的にこのジャンプの練習を始めたそうです。今では、競技会でも頻繁に成功させています。それでもマリニン選手にとって羽生さんは“唯一無二”のスケーターで、越えられない存在なのだそうです」(前出・スポーツライター、以下同)
羽生に憧れを抱くイケメン選手
そんなマリニンと戦う鍵山は、
「2022年の全日本選手権後の会見で、羽生さんから“優真の強みは負けん気の強さ”と、言葉をかけられました。それ以降、強気の目標を口にできるようになったそうです」
今回の五輪にも、並々ならぬ思いで挑んでおり、
「“勝負をかける場”として300点以上を狙っています。大技の4回転フリップを組み込んだ、攻めの演技が期待できるでしょう」(折山さん)
羽生に憧れを抱くメダル候補はほかにもいて、
「カザフスタンのミハイル・シャイドロフ選手です。目鼻立ちのくっきりしたイケメン選手としても注目されています。シャイドロフ選手は12歳のころ“フィギュアスケーターに向いていないのではないか”と悩んでいたときに羽生さんの演技を見て感銘を受けて、続けることができたとか」(前出・スポーツライター)
前出の折山さんに彼の魅力を聞くと、
「ほかの選手があまりやらないような、面白いジャンプのコンビネーションですね。本人が楽しんでやっているのが伝わってきます」
羽生が小2から高1まで師事していた都築章一郎コーチに、小3から中1まで指導を受けていたのが三浦。羽生に憧れるだけではなく、
「羽生さんのプロ転向後、競技会やショーを見に来るお客さんが減ったことに危機感を覚えたそうです。今回、共に五輪に出場する鍵山選手や佐藤選手と“どうしたらもっと見に来てもらえるのか”という話し合いをしたこともあるとか」(前出・スポーツライター)
三浦佳生と佐藤駿は初めての五輪
三浦は初の五輪となるが、
「今シーズンは“どん底”からのスタートでしたが、ようやく調子が上がってきました。ただ、点数はもう少し欲しいところ。ショートは安定してきたので、あとはフリーをどうまとめるかですね。8位以内の入賞はできると思います」(折山さん、以下同)
三浦と同じく佐藤も初めての五輪。
「佐藤選手は、緊張しながら挑んだ2025年の世界選手権で、五輪の出場枠の獲得に貢献しました。これが自信になって、得点も着実に伸ばしてきています。メダル獲得に向けて、どこまで300点に近づけるかがカギでしょう」
勝負のお守りはというと、
「羽生さんからもらった弓矢のペンダントです。佐藤選手は、羽生さんと同じ宮城県仙台市出身。かつては同じリンクで練習をしていたこともありました。幼稚園児のころ、羽生さんから手紙とペンダントをもらって、今でも宝物として大切にしているそうです」(前出・スポーツライター、以下同)
日本代表の中には、羽生と同郷の選手がもう1人。
「女子の千葉百音選手です。佐藤選手と同じく『アイスリンク仙台』で練習していました。幼いころはお互いを“結弦兄ちゃん”“もね”と呼び合っていたとか。年齢は11歳離れていますが、高校や大学も羽生さんと同じです。成長するにつれて、羽生さんの偉大さを痛感して“兄”ではなく“尊敬すべき憧れ”の存在になっていったそうです」
坂本花織はノーミスならメダル確実
千葉のほかに坂本花織、中井亜美が出場する女子の動向はというと、
「坂本選手は230点台を出せる力を持っており、それを発揮できればメダルは確実。ノーミスで滑れるかどうかが重要です。大舞台での経験が豊富なので、プレッシャーにも勝てると期待したいです。
千葉選手は、アメリカのアリサ・リュウ選手とアンバー・グレン選手のコンディションに左右されそうです。220点台中盤は出せる能力を持っていますが、この2人次第で表彰台にのぼれるかどうか……といったところ。入賞は堅いのではないでしょうか」(折山さん、以下同)
中井の武器はトリプルアクセル。
「ジャンプをしっかり決めて100%の力を出せれば、メダル争いに絡めると思います」
レジェンドである羽生に憧れて育った世代が挑むミラノ・コルティナ五輪。
「表立った発信をするかはわかりませんが、羽生さんも後輩たちを応援していることでしょう」(前出・スポーツライター)
その思いが、きっと大きな力になるはず!
