深津絵里、『踊る大捜査線N.E.W.』撮影での織田裕二

「『踊る大捜査線 N.E.W.』今年の秋、いよいよ公開です! みなさん楽しみにお待ちください!」

 1月1日、織田裕二が『踊る大捜査線』の公式アカウントでファンに向けて笑顔で語りかけた。

「『踊る大捜査線』は織田裕二さんが演じる青島俊作を主人公とした作品。1997年にフジテレビ系列のドラマとして放送がスタートすると、警察組織内の軋轢などリアリティーのある描写、なにより織田さんをはじめとする演者たちの好演が話題を呼んで、たちまち人気作になりました」(スポーツ紙記者、以下同)

 2003年に公開された劇場版第2作『レインボーブリッジを封鎖せよ!』は、興行収入173・5億円を記録。これは2025年に公開された映画『国宝』に抜かれるまで、20年以上にわたり実写邦画で1位の座に輝いていた。

「2012年に公開された映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』で完結と思われていましたが、織田さん自身、踊るシリーズへの思い入れが強く“同窓会のように数年に一度、キャストとスタッフが集まって新作を作りたい”と考えていたとか。今回その思いが通じて続編企画が実現したのでしょう」

 待望の新作だが、懸念の声もあるようで─。

ヒロイン「すみれさん」がいない

クランクアップだったのか、はにかみながら寺島進に花束を渡す織田裕二

深津絵里さんが演じたシリーズのヒロイン的存在・恩田すみれが登場しないというのです。代わりのヒロインとして、趣里さんが起用されているそうです」(製作会社関係者、以下同)

 すみれは青島の同僚で「青島くん」と親しげに声をかけるなど、友達以上恋人未満という微妙な関係性も見どころの一つだったが……。

「深津さんは周囲に“すみれの物語は前作で完結しているから”と語るなど、続編には消極的だったそうです。たしかに前作では、すみれはケガの後遺症を理由に警察を退職したという設定ですから、わからなくもありませんが……。共演を待ち望んでいた織田さんは、かなり残念がっていたそうです」

封鎖された高速道路上を、キックボードに乗って颯爽と走っていた織田裕二

 昨年11月、週刊女性は新作映画のロケ現場を目撃。モッズコートをたなびかせて電動キックボードに乗る織田や、過去作にも出演していた寺島進の姿を確認できたが、そこに深津の声は響いていなかった。

「新作映画では内田有紀さん、ユースケ・サンタマリアさん、水野美紀さんなど、おなじみの面々が出演する予定。北村総一朗さんたちが演じたスリーアミーゴスの3人も登場シーンはしっかりとあるようです。

 柳葉敏郎さんが演じた室井慎次は、昨年公開されたスピンオフ作品で亡くなったため、新作への出演は難しいと思いますが、すみれはドラマ時代からのオリジナルメンバーなので、出てほしいのがファン心理でしょう」

定年間近になった青島の変化

 本作のファンで、メディア評論家でもある影山貴彦氏もこのように語る。

「踊るシリーズの魅力は、時代の変化や人物の変化をつぶさに見せている点。定年間近になった青島の姿は、同じ時間を生きたファンたちへのエールになると思いますし、深津さんの演技を期待している人も多いでしょう」

 配給会社の東宝に、深津の出演について問い合わせるも「ノーコメント」という回答だった。

 このまま深津は出演を見送るのか、それとも……。

影山貴彦 同志社女子大学メディア創造学科教授、コラムニスト。専門は「メディアエンターテインメント論」。著書に『テレビドラマでわかる平成社会風俗史』など