JR東海道本線 撮影/編集部

 1月28日、JR東海は愛知県・豊橋と名古屋を結ぶ主要な割引ききっぷを、3月末までにすべて廃止すると発表した。

 地元民だけでなく、“最も安く名古屋へ行けるきっぷ”として旅行者にも長年親しまれてきた「JR名古屋豊橋カルテットきっぷ」や「名古屋往復きっぷ」が廃止されることで、SNSでは悲しみの声が多く上がっている。

廃止の理由をJR東海に聞いた

 通常片道1340円かかる豊橋―名古屋 間だが、「名古屋往復きっぷ」を利用すれば豊橋~ 豊川・二川―名古屋市内の往復が平日用で1900円。土休日用が1560円。4枚セットの「JR名古屋豊橋カルテットきっぷ」はおとな3560円で、1枚あたり890円で利用できる。

 豊橋―名古屋区間は名鉄も運行しているため、

《豊橋市民は激怒した 名豊間で二度とJRを使わないと決意した カルテット廃止はあり得なさすぎる》

《名鉄が「なごや特割2(土休日版含む)」を販売続けるなら名鉄に客が大量に流れますね》

 という声が多く上がる結果に。そこでJR東海に、今回お得なきっぷの廃止に踏み切った理由などを聞いた。

EXサービスの利便性向上やTOICAエリアの拡大等により、利便性の高いインターネットでのご予約やチケットレスでのご乗車を多くのお客様にご利用いただいています。また、『名古屋往復きっぷ』等については、複雑な効力の商品であるため、駅窓口での案内や改札での精算等、駅混雑の一因となっており、駅をご利用されるお客さまへご不便をおかけした側面もありました。

 こういった背景のもと、さらに便利に当社線をご利用いただくべく、東海道新幹線を片道単位でご利用いただける『EX早特1』(エクスプレス予約・スマートEX共通)に豊橋⇔名古屋間を設定したうえで、紙のきっぷである本商品の発売を終了することとしたものです」

 名鉄にユーザーが流れる可能性については、

「他社線について当社はコメントする立場にはございませんが、『EX早特1』の設定により利便性が向上する当社線を引き続きご利用いただきたいと考えています」

 4月1日からは『EX早特1』で予約すれば、豊橋―名古屋間の新幹線自由席が1400円(おとな料金)で利用できる。

 SNSでは『EX早特1』で豊橋―東京(品川)の自由席が7900円であることから、別々に購入すれば通常1万560円かかる名古屋―東京の新幹線自由席が、9300円で利用できるのでは? というライフハックを紹介するユーザーも。

裏技で「のぞみ」のみの利用はできない

 豊橋駅に停車するのは「こだま」と「ひかり」のみだが、2枚別々に購入しても「のぞみ」も利用することが可能なのだろうか?

『EX 早特1』商品を名古屋~豊橋、豊橋~品川・東京 間の2件をご予約いただき、名古屋~品川 東京 間を通しでご乗車になることは可能ですが、区間を分割したきっぷをご利用になりますと、払いもどしされる場合の手数料が高くなる(それぞれのきっぷごとに手数料を頂戴します)、運行不能などが発生した場合の取扱いが通しのきっぷとは異なるなど、お客様にとって不利益が生じることもございます

東海道新幹線 撮影/編集部

 そのためJRでは発駅から目的地までの通しのきっぷをあらかじめ購入することを案内しているという。

本商品は、『ひかり』『こだま』の普通車自由席をご利用いただける商品です(ただし、東京~米原など設定区間において『のぞみ』と『ひかり』『こだま』を乗継ぐ場合を除く)。ご質問いただいたケースで、名古屋~品川(東京)を『のぞみ』のみでご乗車いただくことはできません

 ということなので、別々にきっぷを購入して名古屋―東京を利用しようと思っている人は注意が必要だ。最後に、お得なきっぷを利用していた人たちにこうコメントを寄せた。

「『新幹線名古屋往復きっぷ』等の発売終了に伴い、『エクスプレス予約』『スマートEX』の『EX早特1』において、新たに『豊橋~名古屋』の区間を設定します。

 『新幹線名古屋往復きっぷ』では、往路と復路を同日でご利用いただく必要がありましたが、『EX早特1』にはそのような制限はなく、片道単位でお客様の旅程に合わせてご利用いただけるようになります。乗車日前日までのご予約で、東海道新幹線の普通車自由席にお得にご乗車いただける商品ですので、ぜひご利用ください

 JR東海以外でも今春、お得なきっぷの廃止が相次いで発表されている。新たに開始されるサービスもあるだけに、それらを駆使して少しでも安く快適に旅行や移動をしてみてはいかがだろうか。