高市早苗首相

 2月3日、退職代行サービスとして多数のメディアでも取り上げられていた、『モームリ』を運営する株式会社アルバトロス社長・谷本慎二容疑者(37)と、従業員で妻の志織容疑者(31)が弁護士法違反の容疑で逮捕された。

 今の職場は「もうムリ!」と退職したい依頼者の代わりに手続きを進める『モームリ』だったが、そのわかりやすいネーミングからか、2月8日の投開票に向けて大詰めを迎えた衆議院議員選挙でも注目を集めている。

 高市早苗首相(64)の高支持率に加えて、立憲民主党と公明党による「中道改革連合」の伸び悩みも手伝って、衆院選で単独過半数の議席獲得も予想される自民党。しかし、ネット上で広がりつつあるのが《#高市モームリ》《#自民党モームリ》のハッシュタグをつけた反高市・反自民運動だ。

 社長逮捕が報じられた『モームリ』に掛け合わせているのだろう、「高市首相、自民党はもうムリ!」などと訴える投稿がXなどで増えており、特に《#高市モームリ》はトレンド入りもしている。

 なぜ、投票間近にして“ムーブ”が起きているのだろうか。

「ネット上で《#高市モームリ》を掲げるユーザーの主な言い分として、自民党の裏金問題、『週刊文春』でも高市首相との“つながり”が報じられた旧統一教会との関係への批判。はたまた増税や軍事拡大、憲法改正に反対する声が目立ちます。

 つまり高市首相というよりも、そもそもの自民党アンチ層。つまり選挙で劣勢が伝えられる野党支持者の投稿も含まれているのだと思います」

 選挙事情に詳しい政治ライターによると、実は「高市モームリ」が掲げられたのは、モームリ社長の逮捕がきっかけではないという。

衆院選公示日にも「高市モームリ」

「歯を食いしばって30年以上かけてやっと内閣総理大臣になれた」「自民党と日本維新の会で過半数を取れなければ、私は内閣総理大臣を辞める」

2026年1月27日、秋葉原での衆院選演説で「高市モームリ」などのプラカードも掲げられた(Xより)

 衆院選が公示された1月27日、日本維新の会・吉村洋文代表(50)、藤田文武共同代表(45)と並んで立った、秋葉原での第一声で涙ながらに聴衆に訴えかけた高市首相。多くが首相演説を冷静に耳を傾ける中で、一部からは用意したメガホンを手に「やめろ!」などのヤジや怒号が飛び交った

「高市首相の街頭演説に合わせて集まった反高市、反自民層なのは明らかで、それぞれに“高市やめろ”“高市モームリ”のプラカードを掲げて抗議する人も見受けられました。また“非核三原則を守れ”“差別するな“などと、今回の衆院選とはおよそ無関係とも思える主張を訴える団体も参戦したりとカオスな現場でしたね。

 もちろん“高市モームリ”を掲げた聴衆らが、ネット上でも《#高市モームリ》を広めているとは言えませんが、この秋葉原が初発の“発生源”なのかもしれません。社長逮捕のタイミングもあって一躍、トレンドに入るほどに広まったのでしょう」(前出・政治ライター)

 ネットで加熱する《#高市モームリ》運動だが、秋葉原での街頭演説同様に冷静に俯瞰する国民も多そうだ。