東海道新幹線 撮影/編集部

 インバウンドの増加もあり、鉄道利用のルールを知らない外国人旅行客とのトラブルなどが目立つようになっている。

 新幹線の指定席乗客に対して、子連れやヘルプマーク所持者であることを理由に「席を譲って欲しい」と声をかける人や、予約していた有料の荷物置き場が外国人旅行客に無断で使用されていた……など、マナー違反の乗客の報告がSNSで相次ぐ結果に。

イヤホンからの音漏れは不快

 そこで全国の20代から60代までの男女500人を対象に「新幹線でマナー違反だと思う乗客」に関するアンケートを実施。よくある迷惑行為を編集部でセレクト。その中から1人3つ選んでもらって、ランキングを作成した。

 第10位は《イヤホンから音漏れがする》

「イヤホンからの音漏れが受忍限度を超えていた」(愛知県・45歳・男性)
「音漏れは、非常に不愉快です」(神奈川県・54歳・男性)

 東海道新幹線はSwork、JR東日本の新幹線ではTRAIN DESKというWEB会議や通話も可能なワーク&スタディ車両を設定しているものの、一般指定席でリモート会議を大音量で聞いたり、音楽が漏れていることに対する不満はSNSでも多く指摘されている。

 放送中のドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系)はスマホで聴いていた音楽の音漏れがきっかけで主人公たちが交際に発展するが、リアルな世界では音漏れはただの迷惑行為であることを肝に銘じよう。

 第9位に選ばれたのは、《トイレを長時間占拠して出てこない》

 2車両ごとに設置されている新幹線のトイレ。男性・女性用が各1つ、男女共用が1つという構成が多いが、女性の場合は1人が長時間利用するケースも少なくない。生理現象は止めることができないため、長時間の占拠に不快感を示す人がいて当然だろう。

 第8位は《香水や食べ物の強烈なにおいがしてくる》

席の交換は旅客営業規則で禁止されている

「近くの座っている人が結構匂いの強い肉マンを食べ始めて、嫌になりました」(埼玉県・56歳・男性)
「新幹線で隣の席の女性が、マニキュアを塗りだしたこと。匂いが強烈で昼食を食べる気が失せました」(京都府・55歳・女性)

大阪の土産の定番である「551蓬莱」(公式サイトより)

 新大阪駅の構内には人気豚まん「551蓬莱」のテイクアウト店があり、車内で食べる人に対して「におう!」と論争になることも。新幹線での移動時間を利用して駅弁やお土産を食べる人は少なくないが、隣の人への配慮は必要だろう。

 第7位は、《隣の席の人が足を投げ出してくる》

「ひじ掛けを独占し、足を大股に広げていた」(埼玉県・50歳・女性)
「隣の席の人が、靴下を脱ぎすごい臭いがしてきたうえに、足を投げ出す行為があった」(奈良県・53歳・男性)

 空いている自由席であれば席の移動も可能だが、指定席では“隣席ガチャ”がハズレでも移動できないだけに悩ましい問題だ。

 第6位は、《前の乗客が何も言わずにシートを倒してきた》

「前の人がシートを勢いよく倒してきて自分の飲み物がこぼれた、文句を言ったら無視された」(大阪府・55歳・男性)
「シートを確認せずにいきなり倒してきて、何も言わずに寝落ちしてイビキもうるさかった」(神奈川県・52歳・女性)

 現在は声をかけた上で倒すというのがマナーとして定着している人も、倒すことを前提に設計されているため声がけは必要ないという意見も。後ろに座っている人が食事中だったり、パソコンで作業中であればひとこと声をかけた上で、ゆっくりと倒すのが無難だろう。

 第5位は、《指定席を自分の席と交換してほしいと言ってきた》

「次々と席を移動しながら、席の交換を依頼する女性集団に声を掛けられ不快になった」(千葉県・60歳・男性)
「指定席の窓際席と通路側席の交代を頼まれた」(岐阜県・49歳・男性)

 2月5日に配信された『まいどなニュース』でも同様の問題が取り上げられていたが、JR東海は「当該お客様以外のお客様が使用することはできません。また、使用開始後の乗車券類を他人から譲り受ける行為は旅客営業規則で禁止しています」と断言しているため、軽い気持ちで交換をお願いするのは止めるべきだ。

 第4位は、《隣の人が大きな荷物を座席に持ち込んできた》

「混んでいる時に荷物を置いて2席分を確保している」(東京都・49歳・女性)
「隣席に荷物を置いている」(富山県・45歳・男性)

自由席を奪われてもルール上は文句が言えない

 自由席では隣席に荷物を置き、“相席ブロック”状態にしている人も目立つ。声を掛ければ荷物をどかして席を空けてくれることが大半だが、それでも対応してくれない場合は乗務員やパーサーなどに声をかけて、注意してもらおう。

新幹線でマナー違反だと思うランキング

 第3位は、《自由席でトイレに行っている隙に席を奪われた》

「トイレに行っている間に席を取られた」(鹿児島県・33歳・女性)

 今年1月にSNSで話題になった同問題。新幹線の自由席特急券に関しては自由席車両に乗車できる権利があるだけで、指定席のように特定の座席を占有する権利までは認められていない。そのためトイレに行っている際に席を奪われても、ルール上では文句は言えない。

 しかしトラブルの原因になるだけに、ゴミか荷物か判別がつかないものが置かれている場合は乗務員やパーサーに声をかけた上で、利用するのが無難だろう。

 第2位は、《お酒を飲み騒いでいる》

「近くにいた席の人が、お酒を飲んで大きな声で話していたことです。周りの人も、酔っていて絡まれるのを避けたいのか、誰も注意できない状況でした」(埼玉県・41歳・男性)
「芸人らしき集団が大声で騒いでいた」(大阪府・43歳・男性)

 ドラマ『居酒屋新幹線』(TBS系)がシリーズ化されたり、車内販売で酒類を扱っていることもあり、飲酒に関しては問題ない。しかし、酔ってくると声が大きくなってくる人も少なくないだけに、複数人で利用する際の飲酒には気をつけよう。

 第1位は、《子どもが騒いでいるのに親が注意しない》

「子どもが大声で騒いで車内を走っていて転んで大泣きし、さらに騒がしくなっているのに親たちは知らんふりしていた」(埼玉県・53歳・女性)
「母親が子どもに動画をずっとまわりに聞こえる音量で見せ続けていた」(東京都・46歳・女性)

 小さな子どもが泣くのは仕方ないこととはいえ、明らかにマナー違反のケースも。子どもと利用する際は、騒いだときにすみやかにデッキに移動できるように最後列をなるべく予約するなど、子連れの乗客側も配慮が必要だろう。

 また東海道新幹線では10月1日からN700Sの一部の車両で、個室タイプの席を1編成につき2部屋導入することを発表。2名以下で利用できる部屋を想定しているとのことなので、こういったサービスを利用するのも手だ。

※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて1月中旬、全国の25歳以上60歳以下の男女500人を対象に実施