2月5日、元NHKアナウンサーが自身のブログを更新。古巣であるNHKの対応に対し、「二度とNHKには行かない」と強い憤りを露わにした。しかし、この投稿に対し、SNS上では同情よりも冷ややかな声が目立っている。
看板アナのプライド
川端義明氏は、かつて『NHKニュース7』のキャスターを務めるなど、同局の報道を長年支えてきた。当時の活躍を知るNHK関係者はこう語る。
「川端さんは昭和から平成にかけて、災害報道や選挙特番などで中心的な役割を担ってきたエースアナでした。30年以上にわたるNHKへの貢献は誰もが認めるところです」
そんな功労者が、今回なぜ激怒したのか。ブログによると、川端氏は新任のアナウンス室長へ挨拶に訪れた際、かつては書類一枚で立ち入ることができたアナウンス室への入室をセキュリティの観点から拒まれ、外部の客として応接室へ通されたとし、自身の思いをこう爆発させた。
「30年以上も、一生懸命働き、過酷な転勤で親の死に目にも会えない環境にも耐えてNHKに貢献したのに?なんだ!これは!?」
「ここまでされると、先輩としては、NHKに敵意さえ感じる」
長年の献身が、現在の「セキュリティ」という一言で切り捨てられたと感じたことが、激しい怒りの火種となったようだが、ネット上の反応は意外にも厳しい。
《セキュリティが厳しいのは今の時代当然でしょ》
《あらゆる意識が昭和で止まっている人なんだなと思った》
《辞めた職場に入れなかったって当たり前。いるよね退職したのに我が物顔のOBって》
昨今の放送局におけるセキュリティ事情は、川端氏が現役だった頃とは一変している。
「NHKでは、アナウンス室があるフロアは他のフロアよりセキュリティがより厳重です。専用のカードキーがないとエレベーターホールから一歩も出られない仕組みになっています。OBといえど外部の人間が簡単に入ることは許されません」(前出・NHK関係者)
こうした“温度差”について、ビジネスマナー講師はこう指摘する。
「退職後のマナーとして、かつての役職や功績を一旦リセットして考えることは非常に重要です。本人は“挨拶”のつもりでも、現役世代からすれば、業務の手を止めさせ、特別なセキュリティ対応を強いる“負担”になりかねませんので」
30年にわたる川端氏の自負は尊いものだが、時代とともに組織のルールも変わるもの。かつての我が家に帰るような振る舞いには注意が必要なのかもしれない。
